36回MEアジア会議
9月30日、深夜11:00少し前、5年前に完成したインド最大を誇るハイドラバード空港着。第36回MEアジア会議の会場となるドンボスコ管区館に着いたのは深夜12:00前。シャワーもしないで即就寝。10月1日(土)。5:00開会式ミサ。
入堂行列はナショナル・カトリック・ナントカ・アーミーと称する、制服のカーキ色はガールスカウトだが、数倍も立派な身なりの、高校生とも大学生とも思われる女の子達が先導。よく通る号令とともに二列縦隊の2人が敬礼で向かい合い、足を勢いよく上げ、どこかの国の使命感に燃えた女性兵士の行進よろしく、元気よく動き出したので驚いた。各国代表に敬意を表しているらしかった。司祭団にも先導がついたので合計26人が駆り出されたことになる。
2階の聖堂は、素足が気持ちのよさそうな石のタイル張り。司式の地元の司教代理は素足。長い説教だった。ミサ後、階下のホールで8:30までの2時間は歓迎会。スピーチと踊りが交互に続いた。伝統のヒンドゥーダンスに若者たちの動きの早いダンスは後方から黄色い声援が盛んに起こり、すっかりサマーフェスムード。ミサの聖歌隊もここドンボスコ学園の生徒たちのようだった。8:30の夕食は遅かったが、インドでは通常だという。
10月2日(月)、アジア代表による養成プログラム。世界大会の流れを汲んだもので、MEの霊性が世界共通であることを体験する日でもある。10数年ぶりとなる今回のアジア会議はこれまでになく深いものだった。従来の対話一辺倒から神との対話の必要さが強調され、MEの霊性に変化の兆しを感じたからだ。
「対話+プラグイン(電源につなぐ)」のセッションは斬新で、分かりやすく、確かに、電源につながらないなら電車も動かない。夕食前のロザリオもこれまでにない体験。明けての3日(火)も養成プログラム。お昼前、国に帰ってからの12ヶ月で何をするつもりか、というビジョンを視覚的に表現するようにという作業が課された。昨日からのまとめのような作業。日本としては山手線のイメージから写真のようなポスターができた。MEという列車は対話だけでなく神につながってはじめて動き出す。パンタグラフが架線から離れてしまうなら、夫婦の対話も実りはそれほど期待できない。対話はあくまで人間的な手法。神の恵みとしての結婚の秘蹟を豊かにするには不十分。恵みは恵みによってしか豊かにされないからだ。恵みの世界につながるには祈りしかない。
ともあれ、これほど涙もろいアジア代表も見たことがないが、毎朝、15分の個人瞑想を欠かさず、会議中もロザリオを欠かさないという話を聞くと、今後は、先ず信仰、そして対話、という路線が明確にされるものと思われる。対話+プラグインではなく、プラグインがあって、”+対話”という理解がいい。なぜなら、プラグインは信者一般の優先課題であって対話はME独自のものだからだ。インドではプラグインがロザリオのことを言うらしく、代表からはロザリオの効用が熱心に説かれた。日本でも、「祈ってください」が単なる挨拶ではなく、「ロザリオの祈りをしてください」と特化されるまでになるといいと思う。
4日(水)は各国からの報告と問題提起。5日(木)は各国から出された問題の解決に向けての分かち合い。日本はマレーシア、台湾、スリランカグループ。はじめて各国が直面している問題が具体的に分かった。問題の発端は、神の栄光ではなく自分の栄光を求めることにあるので、”霊性を深めるための一日黙想”が必要。きわめて明快な結論が導き出された。ここでも、プラグインが最優先事項として認識され、全体の分かち合いでも、同じ指摘がなされた。進化を続けるMEの今後に期待したい。
来年は11月10日(土)ー17日(土)、ダッカ(バングラデシュ)。また、遅れての参加になりそう。9:00少し過ぎにみんなとお別れ。午後11:00に入国、夜帰国では、ハイドラバードがどんな町か見ることもなくとんぼ返り。あっという間に5日間が過ぎた。
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