ノーフリル。ノーをとると女性ならすぐに分かるのではないか。カーテンなどのへりにつける飾りのことで、余分なものという意味もあるという。

余分なものはなくてもいい、と合理的に考えたのか、それとも経費削減のためなのか分からないが、ボクの部屋のカーテンにはフリルがない。

ともあれ、目を外に転ずると、格安航空会社が日本にもできるというが、徹底したノーフリル経営によって実現するわけで、大歓迎だ。更に遠く中東では格安エリート校もあるのだという。学費が年190万円のところをその3分の1ほどですむとか。驚いたことに、インドでは格安眼科病院が人気だという。貧困層は無料で、白内障の手術をアメリカですると数千ドルもするそうだが、ここでは100ドル程度。手術をいわば流れ作業的にこなすそうで、一人にかかる時間が10-15分と聞けば思わず不安になるが、手術中に発生する問題の確率は英国よりも少ないというから驚く。

中流階級や貧しい人々が上質の教育や医療の恩恵に与ることができるように手を打つのが国の教育政策であり福祉政策だと思うが、国に頼ることなく民間でするところに意義がある。規制の多い日本では難しいようだが、ノーフリル政策でそんな意表をつく事業家が生まれるかもしれないのに。そういえば、数百億円かけて完成したダムに未だに水がたまらないというムダを会計検査院が指摘したというニュースに仰天した。それも驚いたが、ダムをひっくり返すとナント、ムダ。思わず一人で遊んだ。

ともあれ、ムダのないカーテンのある我が家にもムダはあった。天上に埋め込まれた丸い照明のふちにある小さな青い光。部屋の明かりがすべて消えても消えないでかすかな灯りを床に映す。非常用だとは思うが、この5年間、必要を感じたこともないのに、5年間つきっ放しのムダ。次々送り込まれる紙のデータ。ウラをコピーに使っても溜まる一方のムダ。まだまだあるがここらでやめよう。

原稿書きに疲れ、気分転換のつもりで読んだ雑誌の記事をネタにブログを書くのも時間のムダ？