50年おめでとう!
司祭叙階50周年。半世紀だ。僕にとってはあと14年。日本での叙階だったとは知らなかった。電子物理学を専攻し、上智大学理学部部長、イエズス会管区長など要職を歴任した。謙虚な人柄でME仲間だけでなく教え子や多くの人々から慕われた稀有の逸材。
叙階式の時に読まれた福音書が朗読された。「あなた方を友と呼ぶ」という主のみ言葉を生涯の生きる指針にしたという。説教というか福音をめぐっての話も心に残るものだった。
パーティーの始まりに際してのプレゼンテーションでは彼のMEとの関わりの原点となる分かち合いがなされた。僕にとっても共鳴するところ大。しかし、緊急事態のメールが二件。分かち合いを聞きながらの返事は、まさに「心ここにあらず」。とにかく帰ったら直接会って話さなければなるまい。
それはそうと、MEの仲間がお祝いしたいと言ったとき、ボブが素直に受け入れて今日の盛大なパーティーができたことを嬉しく思った。たとえ実現したとしても、僕だったらいいわけがましいことを言ったと思うがそれもなくさすがに人生を達観した人らしかった。
同じ会員のマノロの挨拶を聞くにつけ、フランシスコ会に憧れたかつての自分を思った。スペイン人にアメリカ人。しかし、同じイエズス会員。言葉、文化を超えて兄弟として生きていける。僕が憧れてやまなかった神の国の姿を見た。しかし、数百名のMEの仲間たちこそあらゆる違いを超えて一つになろうと奮闘する生きた神の国のあかしびと。そういえば、30数年前、MEが日本に導入されたとき、英語から日本語への翻訳の労を取ってくれた夫婦に出会った。「MEの歴史」でほんの一行しか触れなかった草創期の苦労話の証言者が目の前に。お二人に当時の事をもっともっと聞きたかった。
初めてで会う夫婦たちが多かったので一組一組回って挨拶したかったが、来訪者がそれに勝ってかなわなかった。それにしても、かつての多くの現役チームと再会できたのは嬉しかった。静岡の山中で仙人のごとき人生をエンジョイしているお二人は妬ましいほどのキラキラの青春模様。また、ご主人をなくしたり奥さんに先立たれたり、人生の悲哀をしっかり受け止めている既知の友との再会も心に残った。50周年がもたらした出会いの数々。ボブに感謝。そして何よりも、準備した関東の仲間たちはご苦労さんだったと思うが、素敵な出会いや再会をありがとう。
12月の金沢行きが具体化したのはボーナス。気がかりな甥の消息を知るのが目的だというのは建前?金沢の銘酒は何だったかな?
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