100歳を越した日野原先生は有名だが、ほかにも現役高齢者は多い。我らが前教区長糸永司教さまは84歳。

引退はされたが、まだまだ現役の司牧者だ。月一の勉強会には多くの参加者があり、何よりもブログでの発信は、まぎれもない教会の心強い代弁者。しかも、そのまま出版できるほどに推敲された内容は読みごたえがある。

来る10月11日の信仰年開始を前にして、今年発信された25編が活字となって手元に届いた。時宜を得たことと喜びたい。タイトルは、第二バチカン公会議に学ぶとなっていて、司牧者の立場から公会議を読み解く、という副題がついている。

第一部は「折々の思い」として教会の自己刷新に関する15編。第二部は「カトリック時評」10編。どの話題も三頁半に収められ、内容が手短にまとめられているので読む者には親切だ。それに、副題にもあるように、長い間、こつこつと読みこなしてこられた公会議のメッセージを引用しながら教会内外の今日的問題に解を示すことで、読者が教会の心に触れることができる、まさに司牧書だ。一人でも多くの人に読んでもらいたい。

ありがたいことに、司祭叙階60周年記念として、寄贈いただいたので、そのうち各主任司祭を通して、多くのみなさんが手に取ることができるはずだ。教区外のみなさんはサンパウロに注文するか、「糸永真一司教のブログ」で直接読むことができる。

ちなみに、司教様の司祭叙階記念日は十字架称賛の明日14日。ダイヤモンドの記念ミサは17日午後4:00カテドラルで祝われる。