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あめ玉のように・・・

作成者 admin投稿日 2008年03月05日 21時03分 最終変更日時 2008年03月05日 21時04分
三代目胡蝶蘭

4:00、執り成し者の集まり「燃える芝の会」のミサ。第1朗読は思い出のイザヤ49章。随分昔の話しになる。30年前?八日間の霊操に参加したときのことだ。一日一回の面接があるだけ。

あとは与えられた聖書の箇所をもとにひたすら孤独の祈りが続く。みことばを読み、よく考え、思考をまとめる。そして、ノートに書き記す。これが、それまでの黙想のやり方だった。外部から遮断された黙想の家で、たっぷりある時間を使って、思う存分思考を巡らし、ノートを埋めた。我ながら満足した。面接の時、感想を聞かれたので、ここぞとばかりに「いかに有益な時間だった」かを語り、ノートを広げて成果のほどを誇示した。指導司祭はノートには目もくれずに言ったものだ。「書いてもいいですが、書かなくてもいいです。」「えッ?じゃあどうすれば・・・」困惑するボクにすかさず言った。「みことばを味わうだけでいいんです。」「味わう?」「そうです。ちょうどあめ玉を口の中で転がすように・・・」「あめ玉?・・・」益々混乱した。「みことばを味わう?あめ玉?・・・」そして、これまで聞いたこともない黙想指導にボクは完全に懐疑的になった。

当時の霊性のレベルが知れて恥ずかしいのだが、30年前の血気盛んな荒削りの駆け出し時代にタイムスリップしてしまった。今日のイザヤはそんなボクに力強く呼ばわったものだ。

  • 主はこう言われる。私は恵の時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた。・・・捕らわれ人には、出でよと、闇に住む者には身を現せ、と命じる。(イザヤ49・8-15)

カタツムリのように恐る恐るこだわりの殻から出て、指導司祭と和解?するのに八日のうち五日も要した。みことばを味わう。なるほど。あめ玉のように。なるほど。

名文は幻の迷文に終わったが、断片的なみことばが見事な詩となってつづり合わされ、やはりノートを埋めていった。もはや思考の賜としてではなく感性の赴くままに。司祭職の大きな曲がり角だった。

突然、話題が変るが、今日はランのコースで新たな発見。小サギの昨日の漁場にアオサギがいた。それで気がついた。小サギはくちばしと足が黒い。アオサギはくちばしが黄色っぽく、足は青白い。見映えもスラッとしてアオサギが優っているが、純白な羽毛は小サギ。二人の人から挨拶を受けた。目をかけて貰うのは嬉しい。サギたちにも伝えたいのだが・・・。

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