大槌ベース(1)
仙台発7:05の新幹線。一面銀世界の新花巻から迎えの車で念願の大槌ベースへ。東野を越えて大槌側に入ると雪は消え、冬枯れの光景に変わりどこかホッとした。先ず、街を見下ろす丘に案内してもらった。
ひょっこりひょうたん島のモデルになったという可愛い小島を沖合いに抱く静かな佇まいの美しい海が、荒れ狂い多くの人々を飲み込んだお同じ海だとは想像もできない。悪夢のような映像が蘇った。今日はその魔の11日。破壊された小学校を改修した仮庁舎では追悼式典の準備中。夕方からは一般の人々の記帳と献花がなされるという。4時になったら行くことに。
ベースでは都城から来たドミニコ学園の高校生17名がミサを待っていた。ミサ後、お昼の弁当が差し入れされた。司教さんが三人も来るというので特製の巨大弁当。若い頃、何度か錬成会に招かれたことがあるので初対面の感じがしない。久しぶりに孫のような生徒たちと楽しいひとときだった。
お昼の後は、ベース長として1年の長きにわたって活躍している我らが川口助祭の案内で町内の視察へ。先ずは吉里吉里へ。吉里吉里人。井上ひさしの小説だということだけは知っていたが、読んだことはない。架空の名前かと思ったら、吉里吉里が実在の場所の名前だったとは!かつて住でいたというアイヌの言葉で「美しい砂」という意味らしい。確かにきれいな砂浜がある。
ここにも仮設住宅が5棟建てられ、その一角には小物製作工房があって、二人のご婦人が働いていた。コースターに帽子のミニチュアなど、注文が多くて、かなりの利潤を生んでいるという。愛用のミシンとホットカーペットは「カリタスさんから」。コースターを3セット計9枚購入。
印象深かかったのは保育園。海岸のすぐそばにあったが一人の犠牲者も出さなかった。「津波!」と聞いてすぐに避難開始。「⚪️⚪️ちゃんも⚪️⚪️ちゃんも一緒に逃げたのよね。」園長先生の言葉に子供たちがうなづいた。一歳かそこらの小さな子供たちがどんな思いで逃げたのだろうと思うと胸が潰れそうだ。それにしても園長先生はじめ先生たちの迅速な行動はあっぱれ。
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