常不軽との出会い
常不軽(じょうふきょう)と呼ばれた青年僧の話。ある町に見知らぬ青年がやってきて人々の
評判になった。それというのも経典を読むでもなく説教するでもなく人に会えば誰であろうと「私はあなたを敬います。決して軽んじたり見下げたりしません。みんな仏になる方だからです」といってひたすら拝んでばかりいたものだから、中には怒り出す日とも。
「俺たちを軽んじたりしないなどと大きなお世話だ。仏になれるなんてそんなでたらめなど聞きたくもない」と罵ったり、評判は良くない。それでも青年僧は同じセリフを繰り返しながら人々を拝み続けるのだった。たまりかねた人々は棒でたたいたり石を投げて排撃すると走って逃げ遠くのほうから「私はあなた方をどうしても軽んじることができません」と大声で叫びながら拝むのだった。やがて人々はこの青年層を「常不軽」と呼ぶようになり寿命が尽きたとき全ての真理を悟り「常不軽菩薩」になったという(出典は平和への道ー庭野日敬著142頁)。
常不軽。叩かれようが石を投げられようが腹を立てるどころか逃げながらも拝み続ける。ちょっとしたことで不機嫌になる自分にとってはかなり衝撃的な話だ。もっともこれは釈尊の生前の姿だったそうだが、それはともかくとして、ありがとうを一日一万回言う人の話といいボクには刺激的で魅力的だ。というか、「アンタの信仰ナンボノモンジャ!」と叱られているようで返す言葉がない。教条主義というか頭の信仰というか実のない葉ばかりが茂ったイチジク信仰というか・・・。
連休が頭になく楽勝ムードで着たら珍しく「徳之島満席」!お陰で2時間後の最終便までラウンジで読書ができて「常不軽」とも出会えたのでむしろラッキー!もっとも、5:30着で期待の海水浴はお預け。ま、いいとしよう。
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