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恩師除幕式

作成者 admin投稿日 2014年03月03日 11時01分 最終変更日時 2014年03月04日 15時21分
恩師再現

マリア教会聖堂

昨日2日、市長さんをお迎えしての名誉市民故ジェローム神父さんの胸像除幕式。午前中の雨も止んで粛々と進められた。市長さんを交えた6人で幕を落とすと大きな顔の神父さんが現れた。

のどの辺りの独特なタルミは見事に再現され、修道服の襟元は片方に寄っていてリアル感を増していた。参考にした写真が若い頃のものだったらしく、見慣れた晩年のふっくらした面影はない。

奄美の人々、とくに名瀬の信者たちは神父さんにとって子や孫のようなもの。先ず、特筆すべきことは、国立奄美和光園で生まれた子供達を育てる施設を作り、奄美の福祉にも大きな貢献をなしたことだ。そんなこともあって旧名瀬市は名誉市民の称号を与えた。

一線を退いてからはもっぱら病人司牧。車を使うこともなく、病院から病院へ、ノッシノッシと大きな体を揺すりながら歩いて病む人々を訪ね、シマグチ(方言)で語りかけ、時にはバスに乗って遠方までも出かける。まるで、教皇フランシスコのかつての姿に重なる。

個人的にも忘れることができない二つの思い出がある。42年前、司祭叙階の前日、肩に手を置き「祈っているから大丈夫」とニッコリされた慈父のような笑顔。もう一つは、初任地の奄美を去るとき、「司教様にはどんなことにもハイと答えたら間違いありません」と先輩司祭としての忠告。管区長も務めた熟練司祭の厳しさを感じたときだった。神妙に「ハイ」と答えたものの、後は波乱万丈知る人ぞ知るだ。

続いてのミサも印象深いものだった。とくに、第二朗読の小学生の女の子、はっきりした声に淀みのない読みっぷり。シスターの訓練の賜物だと聞いたが、ミサの朗読をこんなにも大切に指導する人がいることは大きな喜びだ。ミサを大切にすることが具体的に教えられていると感じた。パーティーのオープニングセレモニーで前に立ったのは20名もの教会学校の子供達。大きな中学生の男の子たちが、小学生と一緒に大きな声で歌う姿に健全なものを感じた。こうしたことにもシスターたちの働きの実りを感じた。

壮年たちとの一献傾けながらの交わりでも、健全な信仰の姿に感銘を受けた。ジェローム神父様の薫陶を受けた穏やかな信仰の香りを満喫した一日だった。

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