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懐古散歩

作成者 admin投稿日 2007年11月21日 21時16分 最終変更日時 2007年11月21日 21時16分
黙想の家跡

油山遠望

後輩から先輩へ

20日、会議後会食までの一時間半、30数年前の散歩コースをたどってみた。目的は、現在は宗像市に移転した御受難会黙想の家跡地探索。

方角を定め、当時の面影を探しながら歩き出したが当時とは様子が一変。当然のことだ。当時の田んぼはすっかり宅地に変わり、小学校まで出来ていた。それでも一枚の田んぼが、取り残されたようにひっそりと残っていて感無量。いずれ開発の対象になるのかもしれない。新たに延びてきた都市高速の下をくぐり油山(あぶらやま)の麓を目指す。歩くこと30分。どうやら方角を間違えたらしい。引き返す。先ほどのあのカーブ。ふと思い出した。「これは油山登山道路から来るあのカーブだ!」旧友に出会ったような懐かしさが一気に記憶を蘇らせた。分かったぞ。確かこの先左。心を弾ませながら細い道をたどると案の定すぐ左手に「福岡大学」の看板。間違いない。確かこの大学が買い取ったと聞いたことがある。入り口の様子はすっかり変わっていたが、右に大きく曲がる取り付け道路はそのままだ。守衛さんに確かめた。間違いなかった。セミナーハウスになっているとか。自転車の学生が入っていった。中まで入る勇気はなかったが、建物はすっかり変わったのだという。神学生の頃、誰かがタクシーに乗ったら「五十何階の木造の家ですか?」と運転手さんが怪訝な顔をしたという逸話がまことしやかに語られたものだった。神学生の頃から親しんだ黙想の家。MEのトークを書く為に5時間もの道のりを車で駆けつけ、夜遅くまで指導を受けた思い出の家でもある。20年ほど前のことだ。変わり果てたふるさとを懐かしむかのように暫し感慨にふけった。

毎日眺めた油山。散歩や一日飯盒炊飯キャンプで神学生たちと青春を共にした山は昔のままだ。夕日を背に受けた油山をカメラに収めて帰路に着いた。

今日21日。聖母マリアの奉献。神学院祭。卒業生が年に一度集う日。10:30。50余名の司祭と18名の神学生、20名ほどの後援会員とのミサ。司祭叙階金祝二人・銀祝5人・十周年二人。「キリストは親分。杯を交わした仲。親分に命をかけたい。」銀祝の一人が先輩司祭の言葉を引用して挨拶。極道はヤクザのことだが、「道を極める」と読めば司祭の道にこそふさわしい、とも。

花束贈呈の後各自が一言づつ。それぞれがそれなりの思いで司祭職を生きていることが分かり感銘大。もっとも、黒づくめの神学生からの花束贈呈とは・・・。

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