成し終えて
今朝の外気は6℃。日中でも13℃と冬が戻ったものの季節に敏感な梅や桃が各地で満開。そんな中を大口に急いだ。
3月3日の記憶が生々しいだけにこんな気持ちで同じコースを帰ることになるなど誰が想像できたか。シスターが68歳と聞いて同年であることに驚いた。こんなにもあっけなく召されたとは!神様のいたずらにしては度が過ぎる。姉妹のシスターや先生、生徒たちでなくても、あのマルタのように「主よ、もしここにいてくださいましたら、私の兄弟は死ななかったでしょうに」と叫びたいに違いない。
そういえば、ミサの福音(ヨハネ11.28-44)はシスターたちからの希望だったという。ともあれ、主は間違いなくシスターとともにおられたにもかかわらずお呼びになった。シスターが心臓の持病を持っていたと聞くと、シスターを愛された主は彼女が病に倒れ苦しみながら逝く姿を見たくなかったのかもしれない。いや、これは人間的過ぎる感想だ。
むしろ、「あなたは十分自分の役割を果たしたからもう休んでもいいよ。後のことは心配しないでいいから、私に任せなさい。」そう言われたに違いない。突然のことで、シスターは「主よ、まだ・・・」と言いかけて、マリア様の「なれかし」を思い出し、「そうか!」と言葉を飲み込んで、「おことばどおりこの身になりますように」と明るく一気に答えたに違いない。そう思うと、シスターに拍手を送りたくなる。
それにしても校長という仕事がいかに重職で心労の多いことかと思う。とくに、通学バスの事故では被害者の生徒たちの家庭に毎日毎日電話をかけ続けて安否を確かめたという。一人一人に気を遣いすぎるほどに心一杯で生き抜いたシスター。そんなシスターを慕う人々が大勢集まり、車が動き出すと「ありがとうございました!」との声も飛んだ。こうして冷たい風の中シスターは主のもとに帰った。安らかに憩わんことを!
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