年間第２９主日ミサ説教音声。（東京・クリストロア修道院)

２０日（土)。昨夜の激しい雨がうそのような秋の空が戻った。武蔵野の面影をかすかに残したいっかっくの修道院で祝われた初誓願と誓願２５周年。後者は従姉妹。

福岡教区の司祭団の黙想会を終えて空港へ。２時前に１時間ほどで着いた。４：３０の便にはずいぶん時間がある。時間設定失敗。しかし、「メネディクト１６世の説教集を読み切ることが出来たのでラッキー！」と言うべきか。

機内のモニターでは東京のグルメ紹介。新聞に目をやりながら、見るとはなしに見ていると｢東京ラーメン｣に目が留まった。４０年ほど前に食べた東京ラーメンのまずかったこと！そんな思い出を胸にいくつか電車を乗り換えた最後の駅前には、おりしもラーメン屋。早速、ネギラーメンの試食？チジレ麺はまるでインスタントのようだが、スープの味は絶品！隔世の感。もちろんスープも最後の一滴まで。

オッと、ラーメンではなく、誓願式のことを書くはずだったのに。信徒数１２００名ほどの小金井教会はもともと修道会立だが教区司祭が常住する小教区。立錐の余地がないほどの聖堂は、祭壇を中心に扇状に会衆席が広がる。東京大司教のもと、二人に関わりのある１４名の司祭たちが共同司式。初誓願者は、キリストの花嫁になるというしるしの指輪と白い花輪つきのベールを受けた。「泣かないつもりでしたが、大泣きしました｣と後のパーティーで述懐。神学校の着衣式での「司祭職を志す者は一歩前に出なさい｣という呼びかけの言葉が蘇った。一歩前に踏み出した時のあの感動は今も忘れない。

式後のパーティーの二次会は、別室で従兄弟たちの家族と共に奄美から駆けつけた友人や数名の司祭たちとの内輪の会。語らいも尽きぬまま、９：００前にクリストロア会本部へ。鹿児島で幼稚園を一緒にやったシスターも数人いて、また、奄美で働いた人も多く、なぜかホッとした。十時過ぎまで全員と歓談。ザンビアから帰国したばかりの久保神父さんも一緒で、話に花が咲いた。