第29回シドッチ祭
今年のシドッチ祭は鹿児島から3、種子島から9、地元は3人。町側から約20人。しかし、今回は色々な意味で実りの多い記念祭となった。
先ず、前日の昨日22日、念願の実際の上陸地に立つことができたこと。屋久杉ランド巡りの後、夕方遅く、道を尋ね尋ね、何とかたどり着いた。途中、車を降りて荒れた農道を歩くこと約10分。その後、釣り人が使うという潅木の中の小道を数分。大阪弁の若い奥さんの指示通り「ドンツキを左に上がると十字架が見えるポイント」に出た。あいにく暗すぎて、十字架は見えなかったが、教会のあたりは見当がついた。これまで、記念碑の立つ岬から眺めるだけだったが、今回は逆。といっても、かなり暗くなっていたため、上陸地周辺の様子は判別できず、心を残しながらミサに急いだ。ミサの途中で種子島からのグループ合流。
明けての今日、真っ赤な日の出を楽しんだ早朝とはうって変わって、開式の10:00、ついに雨。新町長さんの挨拶は傘をさしてもらってのヒジョウ事態。しかし、ボクの話の途中からは風雨が激しさを増し、まるで嵐。締めくくりの挨拶と同時に「これで第29回シドッチ祭を終わります」。そういえば、29年前の第一回目も同じような悪天候だった。「自然には勝てません」と担当者が何度も口にしたのが印象的だった。
お御堂での茶話会には「密航」-最後の伴天連シドッティーの著者古居智子さんと町会議長さんも加わってくださった。そして、「町としても、シドッチ祭をもっと盛大なものにしていきたい。そのためにはカトリックさんからの協力も!」と熱っぽく語られた。これまでとは違う熱意を感じたことで、来年に向けての教区としての取り組みをこれまで以上に前向きに、早めに始めたいものと、大いに啓発された。来年は30回目、1708年の上陸記念日から305年目となることから、「町の文化事業としてのシドッチ記念館建設」をチャッカリ直訴。
他に珍客二人。一人は「実は私も小学生の頃洗礼を受けました」と名乗り出たMさんにNHK教育番組に出演中のモデルでもあり俳優でもあるというキキさんも。とくにMさんは歴史に造詣が深く「十字架が見えるポイント」の道案内も引き受けた下さった。昼間来たことで、ほぼ上陸地点だとされている緩やかな傾斜地も確認できた。「十字架が見えるポイント」の十字架が対岸の教会の十字架ではなく、ポイントの下のほうの岩に記された白い大きな十字架であることが分かって驚いた。30年以上も前からのものだそうで、誰が、何のために記したのか謎だという。
ちなみに上陸の日は10月11日。しかし、10日の運動会、雨天順延という従来からの動かせない地域の事情で、来年も11月23日がベストであることをみんなで確認。しかも、23日が金曜日であることから、二泊三日の巡礼が早くも浮上。そして、ポイントでのミサ案も。一同、心は早くも来年に向けて燃えた。参加者の少なさに失望したがそれに勝る収穫に満足。
こうして、21日の福岡での神学院祭に続いての行脚も足取り軽く無事終了に神に感謝!
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