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管理職の春

作成者 admin投稿日 2014年04月30日 22時28分 最終変更日時 2014年04月30日 22時28分
盛会のうちに

豊作の予感

アレヨアレヨという間に2月が過ぎて、3月となり、卒業式で幼稚園中高大と駆け回り、4月は4月で入園式に入学式。そして、聖週間典礼のすべてを司式して完全燃焼?「さて、今年はみんなで花見に行こう」と浮かれたものの、

いつの間にか葉桜に失望して、気がついたら、今日はもう4月30日。こうして、今年も三分の一が過ぎてしまった。そんな4月の終わりも押し迫った28-29日、全国カトリック学校の「校長・理事長・総長管区長の集い」という長い名前の研修会。

テーマは「カトリック学校に求められているものは何か」親愛なる大司教さんが二人も基調講演すると聞けば、知らんぷりもできまい。そんな、お付き合い感覚での出席。大きな会場は200名ほどの参加者で埋まり、定刻13:00開会。

最初の基調講演は「司教が望むカトリック学校」と-「自己点検基準」について。印象深かったのは、自己点検基準という言葉そのものもさることながら、「『もし、ここが欠けていたらカトリック校とは言えない』と言える事」の一つに「…熱心な信仰の持ち主でない人物がこれ(校長)についている」という指摘はかなり刺激的。

その後の分科会では、信者でない学長さんも同席しておられたが別に話題には上らなかった。お互い気を使ってあえて触れなかったのかもしれないが…。

二つ目の講演は、「教皇さまの人間観とカトリック学校の役割」。終始、教皇様の人柄と生き方の紹介で、その根本にあるのはキリストに基づく人間観。キーワードは神のあわれみ。同情ではなく共に生きる姿。その対象はすべての人。とくに、周縁の人々。この周縁という言葉も何度も出てくる彼の生き方のキーワード。貧しく抑圧された人々のこと。

それは、ほうとう息子の帰りを待つ父親(ルカ15.11‐32)の目を持つことであり、良きサマリア人(ルカ10.30‐37)の目を持つことであって誰も排除することのない神のあわれみを生きようとすること。

問題を起こした生徒にどう対処すればいいか現場の先生たちには悩ましいところに違いない。しかし、この件に関しても、直接話題に上ることはなく、ポツリポツリと反省の声が漏れた程度で、さすがに管理職の先生方だけあって、しっかりと心に納めて思い巡らしているようだった。

もっとも、二人の司教の仲間の一人が同席していては言いたいことも言えなかったのかもしれないが。ともあれ、「学園宣教に関心があります」というボクの発言を真摯に受け止めてもらい、参考になることをたくさん聞くことができた。たとえば、「ミッションステートメント」(誓いの言葉?あるいは、私たちのモットー?)つまり、カトリック学校としての心意気。うちの八つの幼稚園でも作ってみたい。「私たちカトリック幼稚園の教職員は、キリストの人間観にのっとり、どの子もみんな愛される価値があることを言葉と行いをもって実践していくことを誓います」みたいなものを。来年も同じ日の4月28-29日だという。

管理職の春も楽じゃない。ともあれ、予定に入れた。

 

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