純心高校卒業式
仰げば尊し わが師の恩 教えの庭にも はやいくとせ 思えばいと疾(と)し この年月 今こそ別れめ いざさらば…。久しぶりに聞いて懐かしかった。
数年前、母校の卒業式に招かれた時もなかったと思う。それにしても、「思えばいとトシ」が「疾」(はやいの意)だったとは!とうの昔、と言うときもこの漢字を使う。「年」以外を想定できなかったとは!小学生レベルだ。恥ずかしい~!!
ともあれ、さすがに、三番目は歌わなかった。「…ほたるのともしび…」は今日的意味を失ったからだが、一、二番はほのぼのとして、学ぶ者の原風景だ。歌い継がれて欲しい。
もう一つ印象的だったのは、純心にのみ伝わる「魂(たま)ゆずり」。純心の精神を先輩から後輩に譲るというもので、かつて働いた幼稚園でもやっていたが前任園長が純心から拝借したもの。美しく盛られた花かごを携えた卒業生と在校生が壇上に上がり、『魂ゆずりの言葉』をゆっくりはっきり述べて在校生に手渡す。受け取った在校生は、そのように努力する旨約束する。感動的な場面だ。
『白ゆりのように清らかで、すみれのようにつつましく、ばらのようにまわりの人にほのぼのとした喜びを与え、フリージアのように徳の香り高い人になりましょう』女子学園ならではの伝統だ。大学でも歌われるのが「純心賛歌」。卒業式や入学式に何度か出席するうちにすっかり覚えてしまった。「百合のつぼみのその如く 清けき真理(まこと)胸に秘め…」。
「神ともにいまして」の聖歌に送られながらの退場は参列者の気持ちが一つになるとき。まさに式の頂点。とくに「荒れ野をゆく時も あらし吹く時も ゆくてをしめして たえず導きませ…」はまさに派遣の祈り。祝福の拍手が続き、約一時間半の式が終わった。
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