老老介護悲話
司祭大会から帰って早速ラン。2キロほど行った所でご老人3人が何やら井戸端会議?ではなさそう。
数メートルほどやり過ごしたものの気になったのでラン中止。座り込んでいる70代の男性を同年代の男性が抱き起こそうとしていた。やはり同年代のご婦人が「歩けなくなった」のだと教えてくれた。明和からというからかなりの距離だ。もう少しのところで力尽きたということらしかった。「国道の角の不動産屋を呼んでくれ」というので「任して下さい」とばかりに駆け出した。すぐ近くの横断歩道を渡ったところにあったものの不在。
引き返して救急車をすすめたものの不本意らしくはっきりしない。「ナラ、タクシーで行きやれば。」「ゼニガナカ。」初めての明確な応答に「ナラ、ヤッパ救急車がヨカ」で衆議一決。ものの10分で駆けつけてくれた。「後は大丈夫ですから」という救急隊員に促されてラン再開。
思いがけない人助けができたことに意を良くして走りも軽快。「よきサマリア人もこんな気分だったのかな」そんな自己満足に酔いながらいつもの折り返し点を回り現場に戻ってわが目を疑った。また急患?思わず立ち止まって尋ねた。「先ほどの方?まだここにいたんですか?」「ア、エエ・・・」隊員の一人が口ごもった。ちょうどそのとき例のおじさんが自力で降りて来るところだった。救急車の横には二人の警官が。「家までお送りしますので。」事情を察したかのような言葉にラン再開。
しかし、例のおじさんはよくは聞き取れなかったが不機嫌に声を荒げていた。明らかにアンハッピーだと察しがついた。ショックだった。とっくに我が家に送り届けてもらって一息ついておられるに違いないと思ったのに一体40分あまり何をしていたというのか!尋問?調書?担架に寝かされたまま長時間に亘って多くの質問を受けているうちにおじさんの体力が回復した。そして想定外の質問の数々に、それに警察まで呼んだものだからキレタ。そして「ワシは一人で帰る!」とか何とか言って制止も聞かずに救急車を降りたのかもしれない。
それにしても不可解な出来事ではあった。「よかったよかった」と喜んでいたら「余計なことをしてくれた!」と抗議されたようだった。実際そうなだけに気の毒。路上の老老介護お粗末の一席というところか。シュン。
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Re:老老介護悲話
私たちの日常にもよくある出来事、しかし「それでも!」ですね。
Re:老老介護悲話
慰めてくれてありがとう。
でもいいんです。笑い飛ばしてください。