聖書の庭宣教譚
朝礼の前に郵便かごを見た。小ぶりな茶色の封筒。本の感触。「あー、贈呈本か…。読まないと…」少しだけ気が重かった。朝礼の後で開封してみて少し驚いた。
著者が親しみのある名前だったからだ。反射的に「読んでみたい!」と思った。朝礼後の新聞タイムを早めに切り上げて、その場で読み始めた。
最近の説教や講演をまとめたもので、4章からなる新書版。各章にはサブタイトルが付いていて、例えば、一章は望みのエッセンス。そして、慈しみ、幸せ、つながりと続く。各章は6~7のエピソードからなり、牧者としての思いがつづられていて、まさに信仰のエッセンスが詰まっている。
会議で会うだけだが、誠実な人柄が溢れていて、一気に読了。図らずも、カミガミのない文化を標榜する者がカミガミによって尊敬する著者の信仰と出会ったことに、少し考えさせられた。ともあれ、バランスのとれた、というか、落ち着きのある信仰生活のためにお勧めだ。
3時前、旧カトリック墓地清掃へ。墓地の土手に自生している鬼百合の株数個を採取。聖書の植物の庭に移植した。「いろいろ植えておられる方ですか?」顔を上げると、買い物帰りらしい見知らぬ奥さんが立っていた。どうやら、教会の庭先ショートカッター(近道に利用する人:ボクの造語)の一人らしかった。大方の人は、挨拶するでもなく、公道を行くような自然体だが、この奥さんは、さらに上を行く人のようで、悪びれるどころか親しく話しかけてくるところがいい。
「ここは、聖書の植物の庭と言います。オリーブでしょ、これはアーモンド。」「へー、実がなっていますね。」「ブドウにイチジク…。」「イチジクがどうして聖書に?」「どうしてって、イスラエル地方での主な植物の一つで、年2回も収穫できるので、豊かさの象徴ともなったんでしょうね。」少し自信喪失。「これも、あの地方によくあるカラシダネの木です。」「カラシダですか?」「カラシダネ。種の中でも一番小さい種だそうで、…ホラホラこれがこんなになったんです。」「へー!」「神の国はカラシダネのようなものとイエス様が仰ってますすよ。」「???…あ、どうもありがとうございました。」
ともあれ、聖書の植物の庭宣教第一号は庭先ショートカッターの奥さんだった!これからは、みんなにニコニコしよう。
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