MEアジア会議続報
人は出会って夫婦になるわけだが、カトリック教会では、洗礼と同じ価値を持つ大切な秘蹟の一つ。洗礼は司祭が授けるが、婚姻の秘跡は、結婚する当事者が「夫とします、妻とします」と宣誓し合うことで成立するので、いわば「2人で授け合う」という特徴を持つ。
ダカラ、というわけでもないとは思うが、結婚後の夫婦に対するケアは皆無と言っていい。もっと言えば、結婚式でにこやかに祝福はしたものの、夫婦となったあとは野放し状態?言い過ぎかも しれないが、いずれにしても、「洗礼を受けて信者になった人々」としてひとくくりにされているのが実情。司祭主導の教会にとって「秘跡としての夫婦生活」が司祭の手に余るという思い込みのせい?
ともあれ、ヒトに頼るのでなく、「自分たちのことは、自分たちで」とけなげに立ち上がった夫婦たちがいた。しかし、司祭の協力なしにはただの同好会。教会は信徒と司祭で成り立つものだからだ。そんな彼らと出会ってハヤ35年。スペインで始まったこの画期的な夫婦刷新運動は、今では世界を席巻するネットワークに成長。話がそれたが、そんな世界のネットワークの一つにアジア大陸も含まれるわけで、3年ごとに巡ってくる一大イベントが世界代表主催による代表選出。
まず代表カップルの選出。一回目の投票で、推薦された4組のカップルから3組に、3組から2組、そして、何度も再投票を繰り返して、「ついに白い煙が上がりました」とコンクラーべ並みの発表に会場が湧いたのは、実に5時間ほど立った午後7時前。司祭の選出に2時間半。従って、4日の会議が終わったのは午後10時過ぎ。「これほど長い会議に出たのは私の生涯で初めて」というバングラデシュ代表司祭の感想に会場がドッと湧いた。
印象深かったのは、投票前後に祈りが求められたこと。ギター伴奏とともに賛美歌が歌われ、ロザリオの祈りも沢山捧げられた。祈りながら選ぶ。そして、各国代表チーム3人での対話。これが繰り返された。印象に残ったのはまだあるが、一番生々しいところから。
リーダーシップに関する養成のセッションはそのうち。happy hourの動画あり。<p> </p>
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