他人事ではなかった

聖書の植物の庭に春が来た。 それでも!Blog

「1時55分の飛行機に乗りたいのでミサは帰ってからします。」そう言って11時半のミサをキャンセルして、11月開催予定の日韓司教交流会に向けての準備会議終了とともに急ぎ空港に向かった。そしていつもの窓口に。ところが、我が目を疑ような光景がそこにはあった。なんと見たことのない長蛇の列。ロビーには人が溢れ、最後尾、の看板を持つ人までいるではないか。一体、何ごとならん。

濃霧のため着陸できない飛行機が続出し、発券はするが搭乗手続きは中断中と分かった。鹿児島行き前後の便は30分から1時間半の遅れ、とあるので期待を込めて、とりあえず、購入することに。しかし、待てど暮せど、中断中、の表示に変化は見られない。しかも、欠航の表示は徐々に増える一方、という現実に意を決して払い戻し窓口に向かった。先ほどではないにしてもまたも行列。窓口に着くまでに表示が変わることを期待したが無理だった。

結局、新幹線で新大阪まで移動して伊丹から飛行機をという購入時に頭をよぎった案に従うべく、東京駅に向かうことに。ジパングメンバーカードを持参しなかったことは悔やまれたが、このところ新幹線の快適さに魅せられたこともあったので躊躇することはなかった。ただ、乗ってみてからの心変わりはあった。会議で出された弁当で、3時過ぎの遅いお昼で一息ついたとき、ふと思ったのだ。「このまま博多まで行こう!」帰り着く時間に大差はなさそうだと分かったからだ。

それにしても、新幹線の乗務員、かつての国鉄時代を思わせる対応に興ざめした。一刻も早く帰りつきたい一心で車内で新大阪以降の切符を買おうと、通りがかった車掌さんに声をかけた。「カクカクシカジカ。」「着いてから清算してください。」「今買えないんですか?」不満げな顔で「ちょっと待ってください」ややあって切符を手に戻ってきた彼に、「カード、使えますか?」「使えません!」宣言するような強い口調。飛行機の乗務員との落差に驚いた。

20時11分、博多駅に着くなり、居合わせた駅員に聞いた。「すみません、鹿児島中央駅にできるだけ早く着きたいんですが…」いかにも、面倒だと言わんばかりに時刻表をめくって教えてくれたのは「エート、…9時3分。これが一番早い。あと50分ほどあります。」「エーッ!」半信半疑で待合室に向かおうとしてふと電光掲示板に目をやって驚いた。8時27分鹿児島中央駅行のぞみ609号。熊本にしか止まらない最速を誇るあの”のぞみ”だ。しかも10分後!あの誠意のない駅員メ!イヤイヤ、聖年聖年、いつくしみいつくしみ。またもシュギョウを強いられた1幕だった。

かくして、我が家に帰り着いたのは21時55分。他人事のように見ていた不測の事態による欠航騒ぎが、わが身に及ぶとは!ともあれ、神に感謝。

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