再び鏡池
代休となった今日、午前中は達人とメールでやり取りし、教会報の原稿を仕上げ、午後、鏡池に出かけた。今回の目的は、御領ヶ池のジュウニンたちの足取りをつかみたかったのだが、今回は、開聞岳を後ろにして、つまり、前回とは反対側に回ることにした。丘の上の大きな建物を目印にー後で病院と分かったー集落の奥まで進んだところで車を降りた。通りがかったご老人に聞くと、「すぐそこです」と来た道を引き返そうとされたので、辞退したが、「どうせ歩きの途中だから」と100mほども案内して下さった。人の良さそうなご老人に礼を述べ、セメントの階段を降りた。下には何やら祠(ほこら)があって、祭事用かと思われる小ぶりな広場もある。池に沿って進むことに。車でも通れるほどの広い道は大型機械で草刈りもされているようで歩きやすかった。池を半周する形で、先ほどの祠につながっていることに気がついた。やはり、催事用のためらしかった。
カルガモの天下
「水鳥たちはイカニ」と池に目をやると、いるのはカルガモだけ。少しガッカリ。しかも、周囲にはいくつもの集団を作っていて、あっちでもこっちでも、グエッグエッと声を上げながら激しく羽ばたいたかと思う、急に滑空を始めたり、騒然としている。繁殖期に入ったのかもしれない。忽然と姿を消したあの純白のダイサギたちに会えやしないかという思いは叶わなかった。それでも、興味を失いかけていたアオサギたちのコロニーをじっくり観察できた。営巣中らしく十個以上もある巣にはそれぞれアオサギが伏していて卵を温めているようだった。中には、陣中見舞いらしく飛んできて励ましている風情もあってほほえましかった。カラスが近くの枝に止まって観察したり、上空をかすめたり、もしかして卵を狙っていたのかもしれない。可愛いメジロも飛んできて心が和んだ。
サプライズは帰り道に
池を離れてまもなく「メダカ」と書かれた手書きの看板が目にとまった。「子どもたちに見せてあげよう」と寄ってみた。「色々あるが、一匹200円バッカイ。」「じゃ、5匹下さい。幼稚園の子どもたちに見せたいものですから。」「ナンチナ、幼稚園?ソイなら話しがチゴウ。チョッ、マックイヤイ。」メダカ小屋を離れて向かいの自宅にそそくさと姿を消した。帰ってきた手にはなにやらプリントが二枚。誇らしげに広げたプリントに目をやって思わず叫んだ。「えっあの宇宙の?」「ジャロ、学校関係にはナ、売ったらいかんゴトナッチョットヨ。」増えても他の人に譲ってはいけないこと、不要になったら返すことなどいくつかの注意を受けて、証明書と共に6匹ほどもらい受けることに。聞くと、今回が初めての贈呈だという。「子どもたちにお礼状を書かせます。」深々とお辞儀をしてメダカ小屋を後にした。指宿の寒村で宇宙と出会えたとは!予想だにしなかったサプライズに面食らったが、「メダカと子どもとおじさんと」楽しみが一つ増えた。明日子どもたちになんと伝えたものか。ナンダカ、ワクワク。
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