敵を愛しなさい
「死刑にして欲しい。」相模原市の施設で沢山の人の命を奪った犯人に対する遺族の言葉だ。誰もが、「そうだ!」と叫びたくなるのではないか。個人的には、せめて「終身刑を」と言いたい。生涯かかって償ってもらうためだ。ある意味では、死刑よりもむごいかもしれない。遺族の悲しみを伝え続けることで、自分が犯した過ちがいかに理不尽で、非情、卑劣、許しがたいことだったかに気がつくようになるかもしれない。心が痛むようになって、初めて償いの日が始まることになる。心も頭もパニックになるかもしれない。そうして、初めて遺族の気持ちにも寄り添えるようになると思うからだ。彼は、パニックにもなっていないらしい。控訴もしないとか。毎日の生活にいわゆる敵はいない。しかし、意見の衝突、気持ちの乖離は日常茶飯事。笑って済ませることもあれば、根に持つこともあるだろう。今日の説教は逃げの一手で凌いだ感じがしないでもない。
説教音声
2月23日ミサ説教音声 by P.Ken's Podcast
マタイ5.38-48「- 敵を愛しなさい43 「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。44 しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。・・・」
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