難癖をつける。人をいじめるときのことばだと思うのであまり使いたくはないが、中国のキリスト信者たちは、カトリックもプロテスタントも、国から難癖をつけられて苦しんでいる。つまり、「教会の屋根にある十字架を下ろすように。そして教会の正面に持ってくるように。」少なくてもこの一年余りのうちに470 の十字架が強制的に取り外され、35 以上の教会が壊されたという。
地下教会の神父さんたちは、もちろん抗議している。「十字架を教会の屋根につけるのは世界中どこでも当たり前のこと。入口に下そんなことは受け入れられるものではない。」しかも、十字架の高さや幅を規定したり、十字架を指定された色で塗るように細部にわたって指示した36頁にもわたる文書が出されたというから、大人気ない感じはする。
しかし、憲法で信教の自由が保障されているとは言ってもそれは建前であって本音は違うわけで、「信仰の根本を揺るがす冒涜だ」と反論を展開しているプロテスタント教会もあって頼もしい。思わず「いいね!」を押したくなった。そんな悲しい現実がある一方で明るいニュースも。
中国の西に位置するチベットのさらに奥、年中雪を抱いたヒマラヤ山脈に囲まれ、徒歩か馬でしか行くことができない秘境の村、そこにもカトリック教会が健在。お御堂に入るとフランシスコ教皇の写真が掛けてある。グーグルマップで見ると西の最果てミャンマーが近い。そんなところでも、自治区とはいえ、当局から迫害まがいの処遇を受けながら同じ教皇に親しみを感じて日々生きている人たちがいるのだと知って胸が熱くなった。二つとも今日配信のUCANEWSから。
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