突然だが岡程良と書いて「おかていりょう」と読む

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奄美では信者なら知らない人はいないと言ってもいい

いや、この頃は知らない人のほうが多いかもしれない。奄美にも宣教師を送ってくれるように鹿児島の教会に手紙を書いた中心人物で検事。宣教使派遣を願った理由が薩摩の黒糖政策の過酷さに端を発していたことを初めて知った。

南方新社出版。3600円+税

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ずいぶん前に贈呈を受けていたが、第三部の神父さん群像以外は今日初めて開いた。それがこの本。

「岡検事はその職務を通じて正義のために戦い、国法擁護に文字通り身を賭したばかりでなく、島津暴政によって打ちひしがれた島民の精神と経済の復興策に先覚者としての経綸を抱持し、機会ごとにこれを島民に訴え、その推進に粉骨砕身した。

先ず、彼は有志に説いて世界的宗教であるカトリックを迎えなければならぬことを勧め、十数名の同意を得て宣教師の派遣を要請し、それによってフェリエ神父が来島、布教を開始したのであった。」同書150頁に記されている。1891年のことだ。

西郷隆盛が奄美謫居中、過酷なサトウキビ政策を改めるよう藩に求め島民の救済にも尽くしたということも初めて知った。

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