アラビア半島の暑い国から少し離れて梅雨の奄美で一服

我が大熊は小康状態

約100K南の徳之島では豪雨のようでも、ここ大熊は、時々は大雨になるが現在は曇り。昨日も、和光園の5時のミサ中はかなり降ったがミサ後は曇りに。和光園と言えば、入所中の二人の信者訪問がミサ後のルーティン。昨日は笑ってしまった。

ボクの中はドシャブリ

ミサで使った聖書と典礼を持参して解説するのだが、最初の方には”からし種”の話をよんで解説。不思議なからし種のお話を10分ほど講釈。熱弁をふるって終わりかけたころ、身を乗り出されたので、「聞こえませんか?」と聞くと「ハイ」の返事。ボクは焦って聞き返した。「今までの話は聞こえなったのですか?」やはり、ヘイゼンと「ハイ」。「えーっ!ボクは一人芝居だったね!いや、まったくすみませんすみません。」「…」

同行の信徒代表は必死に笑いをこらえていたのだという。「やり取りがちゃんとできているのは聞こえている証拠。なのに、司教さんが焦っていたから。」考えてみると確かにそうだ。「ご聖体をいただく前に心を改めましょう。全能の神と…」も元気よく応えておられた。

声を落としての信徒代表の話

詳しく書くわけにはいかないが、彼女の言動には職員も時々困惑するとのこと。つまり、現実と乖離した心の中を思い描かれるのが上手なのだという。そうかもしれないが、ボクの話についていけなくて、つい他のことを思ってしまったのかもしれない。だから、「聞こえませんか?」の「ハイ」は「ハイ分かりません」という意味だった。ボクの結論。

それでも熱弁を続けようと思う

ワケは、前述のように終わりまで廊下で待っている看護師さんたちのことがあるからだ。「司教さん、彼女たちは司教さんの聖書の話に感動しているそうですよ。」いつも同行する信徒代表が目を輝かせながら報告してくれたことが心に残っているからだ。

「とくに、99匹を残して1匹を探しに行った羊飼いの話。肩に担いで戻ってきた羊飼いがイエス様ご自身のことだと知ってみんな深く心に残る話だったそうです。」元職員であるだけに親しく話してくれるらしい。いかに国策だったとはいえ、隔離された皆さんの悲哀を身をもって感じているだけに「一匹のために」というのが特に心に残ったらしい。「よし!」気合いが入ったワケ。

ミサ後、籠一杯のビールに生まれて初めて聖水をかけて祝福した

ミサ後、籠一杯のビールに生まれて初めて聖水をかけて祝福した

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