篠川、久慈、花天、管鈍、西古見、島の人なら読めると思うが…

もちろん地名だが

しのかわ、くじ、けてん、くだどん、にしこみと読む。位置を聞かれたら「ハテ?」と戸惑う人は多いと思う。そういう自分も聞いたことはあるものの、本島の南部というだけで位置を特定できなかった。それで、3日午後、出かけることに。夏の頃だったか、行きつけの床屋さんで目にした壁の写真に目を奪われたからだ。

「西古見。遠いよ。」ご主人が、散髪の手を休めることなく話してくれた。あんまり遠いので途中であきらめて引返したのだという。風光明媚。そんな印象の西古見で、是非、同じ写真を撮りたいと思ったのだった。

確かに遠い!

いたるところに林立する自生のヘゴ

いたるところに林立する自生のヘゴ

40分ほどで古仁屋コースを右折して前回の宇検コースに入って川沿いを行く。間もなく真新しい感じのトンネルを抜けてしばらく行くと宇検への上り坂。今回はその直前を左折。全くの処女地だ。道は細いが随所に自生のヘゴを目にしながらの緩いカーブを楽しんだ。

「さすがに遠いなア。」床屋のご主人の言葉を思っているうちに港町に着いた。篠川だと分かった。海沿いの道を行くにつれ、これまで耳の中で響いていた名前が次々と出てくるので、若い頃子供たちとやったオリエンテーリングゲームみたいに発見の連続で楽しかった。確か管鈍だったと思うが200m?ものサンゴの石垣。昔のシマの面影が色濃く残っていた!

最果て?!

各集落ごとに車を降りては地名を確かめるも人っ子一人出会うことはなかった。「目的地の撮影スポットまであといくらだ?」スマホを見て驚いた。西古見の先に集落はない。最果て!一瞬、故郷のシマにいることを忘れたほどに異郷を感じる驚きだった。

目の前?に加計呂麻島!

目の前?に加計呂麻島!

「ボクは故郷を知らなさ過ぎる!」ますます島を知り尽くしたい思いに駆られた。管鈍を過ぎた先の峠には小さな展望所が整備されていて、先客がいた。車を降りると床屋で見たあの風景がそこにあるではないか!まさに欣喜雀躍!少しかすんでいたが何枚も撮った。

シマの山は今が秋真っ盛りハゼの木

シマの山は今が秋真っ盛りハゼの木

6時少し前に帰着。今度床屋のご主人に報告しよう。「確かに遠かった!」

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