早朝のシンガポールは25度。空気が柔らかい。久しぶりのMEハウスは数年前の改修工事で随分明るくなっていた。開会ミサは6時、隣の神学校のチャペル。それまでたっぷり休めるのでありがたい。
Wi-Fiも使えるとあって心がはやったもののまだ始まっていないので書くことがない。シャワーをして、テーブルに向かったら機内で観た4部構成のドキュメンタリーが蘇った。あまりにも現実離れした話なので、脚色もなされているとは思うが紹介したい。
第一話の舞台はインド。足の不自由な11歳の長男の車椅子を次男が引っ張り、弟が押して2時間もの道のりを学校に通うというもの。兄弟愛がに涙した。第二話はモロッコ。スカーフを被った11歳の仲良しの女の子たちが3人、石ころだらけの山道を足を痛めたりしながら4時間もかけて学校に行くお話。
第3話はアフリカのどこか。象の群れに追われながらサバンナを超えて学校に通う兄と妹の物語が紹介された。そして、第4話はアルゼンチン。兄と妹が馬に乗って学校に通う話。途中で馬が歩けなくなるというアクシデントにも会う。お兄ちゃんは馬の前足の裏に挟まった石ころが原因と分かって見事に対応。将来は獣医になるのだという。
足の不自由な長男はお医者さんになって自分みたいな不自由な子のために役に立ちたいのだという。毎日の通学時間が紹介されていたが、いくらなんでも女の子たちが4時間も毎日往復するというのは考えにくい。それはともかく、学校に通うのが当たり前になっている子供達に、世界では、こんなにも辛く危険な通学を強いられている同じ年代の子供達がいることを紹介したかったのだと思った。どの子も志を持ち、爽やかで明るく前向きなのが印象的だった。
ME本番前のアペルティフとして。
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