かつて八年もいた幼稚園での母の日講演会。テーマは、当時から同じ「子育ては個育て」。マリア・モンテッソーリ女史の教育論は鹿児島教区立幼稚園の8園はじめ、教区内のカトリック幼稚園に広く浸透している。モンテッソーリ教育法と長ったらしいのでモンテで通っている。
今日の吉野幼稚園も創設当初からモンテ一筋。先生たちは、北九州の研修センターで年何回か一か月の研修を受けてモンテ教師の資格を取ることになっている。園長たちも勉強してほしいとの要望を受けて、数日間の年2回?5年も通ってモンテが何かを学んだ。といっても、園長としては、モンテのクラスを見学したり、教具の目的を学んだり、もっぱら理論の学習に終始したのだが、学べば学ぶほど、モンテが福音そのものだとの確信を深めたものだ。
で、子供だけでなく「親にも啓蒙しなければならない」との熱い思いに駆られて「園長の家庭訪問」を実施したほどだ。しかも、「夫婦そろって聞いて欲しい」と願ったものだから、訪問の日は暇をもらって職場を抜けることになり、さすがに親たちの不評を買って、二年目はあえなく挫折という苦い体験も。若気の至り。
そんな思い出の幼稚園での母の日の記念講演に来たお母さんたちの中にはかつての園児がいたり、元園児の奥さんがいたり、故郷に帰ってなじみの皆さんと再会したような気易さがあった。講演中は、さすがにモンテのお母さんたちだけあって私語もなく聞く態度も立派で、質問にも真摯に答えてくれた。そんな皆さんへの1時間の話をアップしてみた。
コメント