待ち人来たらず
「船に乗る前にお話がしたいそうです。」「鹿屋幼稚園の運動会に行くので4時ならいいです。」どんな内容なのか見当もつかないまま約束はしたものの、何となく「面倒くさいなー」のまま運動会を1時半に切り上げて4時前帰館。ひげもそり直し、着替えをして待つこと10数分。それらしい気配がないので小聖堂で昼の祈りと夕の祈をしながら待つことに。「バスが遅れて4時半になる」旨の連絡。日曜日午後のザビエルは無人。それでは困るだろうと、フィリピン人共同体のミサの残り香の漂うテラスを行ったり来たりしながら待つことに。10数分後、「会いたいという人が聖堂で待っています」という主任司祭の知らせに驚いた。
現代のワルトルタ?
ともあれ、「カクカクシカジカ…」不思議な体験の持ち主であることが判明。彼女の持つ言葉の力は病をも一瞬にして癒すという。これはまた、神さまはなんという人を鹿児島教区に送ってくださったものか!ワルトルタを読んでいるだけに「あなたのような人が欲しかったのです!」と思わず叫びそうになったほどだ。船の時間までの約1時間は彼女の不思議な体験を聞くには少なすぎたようだった。話したいことは山ほどあるらしかったが、あまりの「そのまま」だったのと、初対面ということもあって、ボクには1時間で十分だったので、船の時間のおかげで「割愛」に救われた。
新しい波風
それにしても、日本の教会ではマリア様出現など人々の耳目を集める不思議な出来事が少ないのはなぜか。秋田のマリア様で打ち止め?それはともかく、そんな話は世界に5万とあるらしいが、真偽のほどはともかくとして、日本でも5万分の1があったらいいのにと思う。今日の女性は明らかにモンダイ性がありそうなので、鹿児島教区に新しい波風を立てることになるかもしれない。成り行きを見守りたい。
彼女は預言者?
カトリック原理主義、そんな言葉があるか知らないが、つまり、130%ほどの熱心党かと。「120%の信者」とは言ったりするが今日の女性には「130%」がふさわしい。「神さまの声を聞いて行動される」からだ。話を聞くと、生活の質素さはまるで現代の隠遁者。また、面談中に、訪問客が絶えなかったが、そんなことにはまったくおかまいなしに、自作の作詞作曲の讃美歌というか、霊の歌を目を閉じ、体をゆっくりと揺らしながら陶然として披露された。妙なる音色ではあったが、ボクはほかの来客が気になって…。昨年から鹿児島教区在住というからきっと神さまが鹿児島教区を元気にするために送ってくださった預言者かもしれない。
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