洞窟でのミサ
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40人がやっと入れた洞窟聖堂
巡礼最後のミサはイグナチオ・ロヨラが半年にわたってこもった洞窟。幅4メートル奥行き10数メートル。先ず、記念聖堂を入り、祭壇横の細い通路を通り、数メートル行くと洞窟。彼はここで霊操の概要をまとめたと言われる。8日間の体験はあるが1ヶ月の本格的なものは体験がない。しかし、ボクには十分だった。8日という時間の問題だけでなく実りは十分だったという意味。頭の信仰から主と親しく語る信仰への転換をは歴史的な出来事。何よりも、生きやすくなった。ありのままの自分で生きることがこんなに快適だったとは!1人でも多くの人に体験して欲しい。
ここでも間違いが
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高山右近ではなくウカン
ところで、洞窟にいたる両壁にはたくさんのモザイクが。高山右近も描かれているが、高山ウカンとなっていた。昨日の話の続きみたいになるが、描いた当時イエズス会会員は日本にもすでにいたはずなのにどうして正確さをきそうとしなかったのか。このいい加減さは国民的欠陥と言っていい。地元ガイドの説明だと、「右近が人々の信仰の擁護者なのでそのことを讃えてここに描かれています。」すると、団長の高見大司教さんがすかさずチェックが入った。「それは違う。擁護したのは自分の信仰です。マニラ に追放されて間も無く病気で亡くなったので活動する暇はなかった。それは間違いです。」周りからも「そうそう」と共感の声に現地ガイドさんも立ち往生。「こういうことはハッキリして貰う必要がある!」流石の現地ガイドさんはメモを出してukonと書いたようだった。こんな感じでザビエル城の絵も何とかして欲しい。
モンセラート
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標高700mの切り立った高地は観光の目玉
ところで今日のメインはイグナチオの瞑想の洞窟でのミサとモンセラート修道院訪問。モンセラート少年合唱団の美しい聖歌を聞くのが目的の1つ。巨大な聖堂は人で溢れ、空席を探して隙間に割り込んだ。主の祈りが唱えられて暫くしたら20名ほどの十代後半の少年たちが現れた。確かに、綺麗な歌声だった。2時のお昼前のアペルティフといった感じだ。
テント村
レストランまでのテント村は楽しかった。「コンニチハ。美味しい」片言の日本語での呼び込みに思わず足を止めた。陳列品を無造作に半分にして「ドウゾ」と薦めた。羊のチーズとブル–チーズにカマンベール、3種類を買った。それに、イベリコ豚の生ハム。日曜日夜のスパゲティパーティにはつきものだから主任司祭が喜ぶはずだ。
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