心が動けば体も動く
大会テーマは、「運動–体を動かすことと心の育ち」。講師は、カトリック信者。たまたま、同じレストランでのお昼となった。紹介された時の第一声「あ、司教様」は明らかに使い慣れた信者の口調。開会式後に判明したが、やはりそうだった。ともあれ、昨年と一昨年、参加できなかったので久し振り。それに、園長としての参加は10数年振り。また、司教としての参加は最後なので来年からは一園長としての気楽な参加となる。そういうことはどうでもいいとして、40年に及ぶモンテッソーリ教育における幼児に対する体育指導の大ベテラン講師の言葉には力があった。「子供は心が動いたら体も動く。」子供でなくても、動機付けがはっきりすれば、大人だって同じことだ。しかし、子供に対しては、どうかすれば「あれして、これして」と指示が先行しがちだ。そうではなく、こどもの心が動くような呼びかけが求められる。モンテッソーリの我が園では新しいことではないようだが、心に残る言葉だ。
一貫教育
幼稚園、小学校一貫教育ということではない。運動の一貫性のこと。広い板張りの部屋に厚手の雑巾を置き、子供が両手を載せて両足でけりながら雑巾をかける。腕力、脚力を鍛えるのに最適だという。ほかの運動の基礎になるのは強い手と強い脚だ。志布志にいた頃の「強い手、強い脚、強い心」を思い出した。縄跳びやトランポリンが体幹強化に有効だということも知った。ばらばらに何かのスポーツをするというのでなく、一つ一つの体の動きが有機的に組み合わされていくような、年中さんの組体操の様子も美しかった。
すっきり
「最小限の援助で最大の力を発揮」というのも、わが吉野幼稚園の先生たちには目新しいとは思はないが、入場行進や退場行進もなく、先生や大人たちが世話し過ぎない「すっきりした運動会」の様子は斬新だったと思う。子供本位のスッキリした運動会。話し会う価値がると思った。
晴れて教会管理者
カトリック幼稚園協会の研修会から帰るとバチカンからの手紙が郵便受けに。「今頃また何?」開封してみると、ラテン語での任命書。添えられた英文によると、「フランシスコ教皇は新しい司教が着座するまで引退司教であるあなたを鹿児島教区の管理者に任命されました」というものだった。仰々しい感じもしたが、それよりも、他人事のように使っていた「引退司教」という新しい?肩書にはかなりインパクトがあった。改めて現実に直面させられただけでなく、老け込むことを促すような響きすらあった。ともあれ、10月8日までの期間、総仕上げをしなければ。といっても、引っ越しの準備と部屋の大掃除に明け暮れることになると思われるのだが…。
コメント