大隅学園、聖マリア学園合同の辞令交付式。第一部大聖堂での祈りの集い。なるほど、信者でない先生が大半なので「みことばの祭儀」ではなく「祈りの集い」。気を使ったいい表現だ。
選んだみ言葉はお告げ(ルカ1.26-38)。名付けて”マリア様の辞令交付式”。「辞令 あなたを神の子の母とします。」マリア様の戸惑いはいかばかりだったか。60名に上る参加者からの反応はいまいちだったが、会場を本部二階の集会室に移しての交付式の後の信任園長の言葉には実感がこもっていた。 「私は、マリア様のように即答はできませんでしたが、神父様の熱心な勧めで引き受けました。」
若い先生たちの口からは”子供に寄り添って”という言葉がいくつか聞かれたのは嬉しかった。かつての園児が新任教師の辞令を受けたのも嬉しかった。 幼稚園で働く人は、子供たちにとってみんな先生。そんな思いを地で行くようにあらゆる職種に従事する先生たちが一人も欠けることなく来てくれたのも嬉しかった。
ただ、認定こども園としての新しい歩みは、幼稚園の新たな幕開けになるわけで、その意味では、全員が新人。というわけで、文字通り全員に辞令が交付された。言われてみれば、その通りだが、理解するまで時間がかかった。いずれにしろ、幼稚園の新時代に立ち向かう園長たちの意気込みを感じて頼もしさが倍加した辞令交付式だった。
続いてなされた理事長講話は、二つの学園の由来にはじまり教区という区割りのこと、バチカンとの関係など非信徒向けの解説が序論。「二つの学園を選んでくれてありがとう」と感謝の言葉も述べるつもりだったが忘れた。最終的には、遺伝子学者の村上和雄先生の二冊の本に登場してもらって祈りのことなど。そしていつもの「起き抜けの祈り」に行きついて終わり。
マリア様に祈りながら子供たちのために良い人的環境を提供できる先生になってほしい。
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