どうでもいいのだが
前回の交流会には折よく鹿児島から飛ぶことができた。おそらく使うことはないとは思ったが、一万円だけ換えようと自動両替機に近づいた。たかが、両替、されど両替。ボクにとって初めての試みには失敗が多い。子どもの頃は「オッチョコチョイだから」と烙印を押されていた。どういう意味だったのかいまだに判然としないが「しっかり考えてから行動しない」という意味ではないかと理解している。「行き当たりばったり」と言えばいいかもしれない。人生70年の後半に差し掛かった今も変わらない自分がいる。
自動両替機の怪
自己批判はそれぐらいにして、「日本円➡外貨」のボタンを押した。そして、無造作に「払出」ボタンを勢いよく押した。するとどうだろう、真新しい20ドル紙幣が4枚出てくるではないか!「なんじゃコリャ!」思わず声を出すところだった。そして、小銭がジャラッと音を立てて出てきたものだから焦った。一瞬、ドルをキープしようかとも思ったがやめた。ウォンに換える初期の思いはすっかり消えて「円を取り戻す」ことだけが頭にあったものだから、今度は「外貨➡円」を押した。セルフ販売のガソリンスタンドでは1,000円札を束ねて入れることができること知っていたのでドル札4枚を同時に入れた。「読み取れません」のメッセージとともに帰ってきた。あわてて、1枚入れた。すると、4枚の1,000円札とともにかなりの1円に10円、それに100円硬貨が一握りほども出てきた。つまり、換算後の端数は円で帰ってくるのだ。
失敗のおかげで
二枚目を入れたとき後ろで人の気配。振り返るとアジア系外国人がいた。焦ったが、かまわず三枚、四枚と全部入れた。その度に一握りの硬貨がジャラジャラ。みるみる満杯になった釣銭受けにため息をつきながらわしづかみにした。両手一杯の硬貨。みっともないったらありゃしない。おまけに10円がこぼれて床に落ちた。例のアジア人が拾ってくれた。そんなこんなで、とにかくチェックインを済まして、二階に上がった。正面がレストラン。生ビール530円が目に留まった。持ち場を離れたらリゾート気分になるのはいつものこと。ツマミともども690円。久し ぶりに飲む本物のビールのうまかったこと!両替機騒動で得した感じだ。山のような手元の硬貨を見た店員さんが「1円でもいい」と言うので、財布がずいぶんスリムになった。
ともあれ、合流できた
19:40分、定刻通りインチョン到着。荷物を取って外に出てもそれらしい人はいない。「引退司教には迎えはない。」あっさり認めて「タクシー」のカウンターに向かった。一時間ほどかかることが分かった。10分も待ったら運転手がやってきた。住所を見せると、スマホを取り出して音声で目的地を入力。あとはひたすらその指示に従って猛スピード。130Kも出たときは思わず「父と子と…」をした。予定よりも10分ほど早く山の中の会場に到着。9時前だったので、予告通り1時間10分。半日遅れたが何とか合流できた。ハッピーアワーに飛び込んでカンパーイ!こうして初日が終わった。
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