後期高齢如実
二泊三日の友人夫婦との2年ぶりの小旅行。春と秋の年二回、ほぼ恒例となっていたが、引退後は幼稚園にかかわることになり、かえって時間がとりにくくなった。バチカン大使からは「完全自由」を保証されて喜んでいたのだが…。ともあれ、「年齢的にも今回が最後になると思う」との友人の言葉に人生の秋の深まりを実感したものだ。そんなこんなで、三名で家庭ミサをささげ旅の安全を祈ってイザ。勇んで出かけたまではよかったのだが、事件は列車に乗る前に起った。今回は、すべて友人に一任したので、ホームで待つ間、何気なく、出発時刻をただした。すると、友人は電光掲示板に目をやって予定の時間と違うことに気がつき、あわてて、近くの駅員に尋ねて絶句した。「その列車なら今さっき4番から出ましたよ。」そう言いながら向かいのホームを指さした。まさに、茫然自失。それでも、気を取り直して、各駅停車でのんびり行くことに。特急券の払い戻しができたのはさすがJR。
ボタンの掛け違い
ボタンのか掛け違いは最後まで尾を引き、予定の一時間遅れで観光列車”ゆふいんの森”に乗れたものの、天領の面影を残す日田の町並みを見ることはできなかった。明けての朝食は目玉焼きが二個も付いた豪華なもので、何十年ぶりかに重たい朝食で胸焼けがしたほどだ。ボクにとっては、これも想定外の小さなハプニング。特急ゆふ号で湯布院に移動し、1時間半ほどの街中散策を楽しんだ。外国人観光客の多さに驚いた。欧米人の姿も目立ったが、日本語は、時々耳にする程度で、大半はアジア系で中でも中国系の人たちのようだった。元気な韓国語のガイドさんの声に何故か(´▽`) ホッとした。早く正常化することを祈るばかりだ。
学びの4時間
大分までの”ゆふいんの森”は全車両指定席。1号車1番A/B/Cと最前列を独占。黄色く色づいた稲田や清流を愛でながらの駅弁と地ビールのお昼は昨日の事件を忘れさせるだけの価値あるひと時となった。大分ー宮崎は4時間余りの最長不倒列車。英語の案内で「この列車はLimitted Express Kirisima…」のLimitedが気になった。直訳すれば「制限された急行」だが、急行よりも劣る感じだ。三人でわいわい言いながら、さらに調べてみると、「停まる駅を制限する列車」だと分かった。「納得!ガッテンガッテン!」大いに盛り上がった。有意義な4時間だった。宮崎でさらに乗り継ぎ、19:43帰着。一日がかりの列車の旅が終わった。屋台村で打ち上げの夕食を済まし、指宿帰着10:10。後期高齢2泊の旅の顛末記終わり。
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