薩来(さつき)園クリスマス会
9:27。JRの真っ赤なバスで入来へ。運転手はまだ二十代かと思われる若さだが、運転はきわめて丁寧。感心していると、「乗らん乗らん」の声。振り向くと、運転手の真後ろの席には、やはりJRのバッジをつけた人が。乗るのか乗らないのか、バス停で待っている人の様子をすばやく判断して発した言葉らしかった。指導中のよう。なるほど丁寧なわけだ。
10:50。温泉入り口着。先ずは、主任司祭訪問。ビックリしていたが、「来られると思っていました」にはボクのほうが驚いた。先週70歳になったばかりだという。お茶で乾杯。1:00のクリスマス会には彼の車で連れて行ってもらう約束をして温泉へ。
十数年前に来たことがある。記憶を頼りに、ひと気のない通りを奥まで行ったらその温泉はあった。たったの百円。もちろん、かけ流し。真ん中に湯船があるだけの素朴な風情はそのまま。常連らしいお年寄りたちが入れ替わり立ち代り。かなり熱いお湯だった。
風呂上りにとめぼしをつけておいた「純手打ちそば」は「もうやってませんがよー。」「アラ。ま、仕方ないか。」その足で山手を散策。空き家に荒れた庭。放置車。まるでゴミ捨て場のような有様に胸が痛んだ。地方の疲弊ぶりをまざまざ。ともあれ、お昼を何とかしなきゃ。
温泉街最後の一軒は雑貨屋さん。「焼き豚ラーメン」に思わず、ゴクン。ストーブにはヤカンが。「ここで食べさしてください。」「どうぞどうぞ。お湯も沸いていますから。」もうすぐ正月。お孫さんが8人も来るので大賑わい。「アタシにお年玉を貰うのが目的なんです。年金で上げカタですが。」毎朝、温泉に行かれるという顔は血色が良く、穏やか。教育委員会に勤める息子さんが自慢の種らしく、お店も、お客のないことをぼやくでもなく、悠々自適の老後のお楽しみらしかった。日永一日お客のつかない「手作りの店」で編み物をしているおばが偲ばれた。
アレー、本命のクリスマス会を忘れて余計なことを書き過ぎた。
待降節のテーマは「してもらったことで嬉しかったことは?」当初は戸惑ったらしかった。そのうちに、ありがとうが園内にコダマし始めたという。神様にしてもらったクリスマスをこんな風に準備する人たちがいたのだと感動。とても豊かな一日だった。
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