続・教会めぐり
大棚教会からトンネルを抜けると平らな道が続く。左手に奄美の高倉群を見ながら進むと道は間もなく大きく右にカーブして、小さな集落には不似合いなほど大きな橋にかかる。
すると右手に目を引く山小屋風の建物。それが大和教会。地名は津名久(つなぐ)だが、教会名は大和。役場があり、野生生物保護センターという国の施設もある大和村の中心地だから?
中に入ると、素敵なログハウス。明るいステンドグラスが印象的。都会の若いカップルたちが結婚式場にしたくなるような雰囲気だ。祭壇前の生け花が、子供の頃どこの家庭にもあった竹製のかごに置かれている以外は、奄美にいることを忘れてしまう。
- 奄美出身の司教さんなら喜んでくださるに違いない
という心遣いが嬉しかった。
おいしいおやつがたくさん用意されていた。教会めぐりの丁度半ば。のどの渇きを感じていたので、漬物と奄美の団子を何杯ものお茶で平らげた。教会を出ると正面の山の中腹には神社がある。大晦日には、参拝客で賑わう神社に負けじと、教会も煌々と明かりをつけてミサを捧げるのだという。宣教開始は1896年(明治29年)。保護の聖人は聖クララ。現聖堂は1990年完成。
もう一つトンネルを抜けると根瀬部。道路わきに十字架を掲げて静かにたたずんでいた。これまでの教会でもっともシンプル。しかし、主任司祭が物置から十字架を取り出しながら言った。
- 根瀬部教会の宝物です。これは、カテドラル(司教座聖堂)用のものです。
だから、押入れ?ま、ともかく立派なもので、本物の大理石がはめ込まれていて重厚そのもの。どうしてここに置かれているのか彼にも良く分からないようだった。一番質素な教会に大理石と青銅の十字架。何やらミステリアス。宣教開始は1900年(明治33年)。1962年現教会完成。愛すべき聖母に奉献。
次回に続く
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