十時過ぎ、二人のシスター来訪。用事をうかがう前に、執務室から応接室に移動した例の胡蝶蘭談義。お二人とも感激の賞賛。ついでに、

元気のない鉢類に嘆き節。すると、しとやかに座っていたシスターがすっくと立ち上がり、スタスタと鉢に近づいたかと思うと指の汚れも意に介する風もなく、すっかり葉の枯れたシクラメンの鉢をまさぐりながら

• 大丈夫ですよ。キュウコン・・・あ、球根がない！これじゃあダメね。でも、こちは、ほら、球根があるから大丈夫です。このまま外に出しておくと秋の頃新しい芽が出て、またきれいに咲きますよ。
• この花は知らないわね。あ、根が出ている。ということは･･･ソウソ、この当たりから切って、カヌマ土に挿し木にするといいですよ。

よどみのない自信に満ちた診断結果と処方。近くの観葉植物の葉を両手でそっとなでたり、まるでベテランフロリストの風格。

二百円で買った小さな鉢にピンクの花を一杯つけている花が、カランコエであることも教えてもらった。

お昼の後、カヌマ土･カヌマ土・・・初めて聞く名の園芸用土を求めてヒャッキンへ。カヌマが鹿沼だったとは！どうやら産地の名前らしかった。カヌマ土４袋、素焼きの鉢四個、花器台５個。帰りにアーケードを寄ったら通りの真ん中にはさまざまな市が立ち、中央付近ではライブも。

ともかく、シスターのご指示通り、先ず葉の枯れたシクラメンにアマリリスを屋上に移動。床においていた鉢物を五個の花器台に。すっきりした。カヌマ土を四つの鉢に入れて挿し木。たっぷり水を含ませたら、あ、受け皿を忘れた！ヤレヤレ･･･。またもヒャッキンへ。帰りしな、例の市で千円の鉢物を衝動買い。オッと、名前を聞くのを忘れた。

のんびり土曜日の昼下がり。