2007/05/27
聖霊降臨堅信式
作成者 admin
—
投稿日
2007年05月27日 13時49分
最終変更日時
2007年06月04日 11時47分
19名もの堅信式は久しぶり。さすがに、鹿児島教区の中心の教会らしい力強さだ。しかも、ミサ後の代表による「なにものも恐れることなく信仰を伝えていきたい」との決意表明も頼もしい。
26日土曜日はMEアジア代表と共に、東京大司教館訪問。大司教さんと約四十分面談。目的は、
- アジア代表からの、ME運動へのご理解とご支援の依頼。
イグナチオ教会を訪問した後、日本の各地域の代表が待つ近くの会場へ。1:00-5:00までの半日ME。
- パウロ&プリスカ・アキラ夫婦(ロマ書16・7他)に倣う
をテーマに、三名が交互に体験談。
- MEは初代教会からあった。
代表司祭の指摘に目から鱗の一同。
- 夫婦は司祭と共に小さな教会を築くように呼ばれている。MEが目指している「関わりの霊性」は夫婦だけで留まるのでなく、司祭を招き入れて教会となる。
ME司祭が少ない日本の現実では溜息が出るが、主任司祭との良好な関わりが課題となる。しかし、これも一筋縄ではいかない。ウーン!
- ME夫婦を増やす前に、信者を増やさなければいけない。
- なーるほど。全くそうだ。
- ME夫婦が増えれば、信者も増えます。
アジア代表からのハンロンに一同またもナットク。
5:00に中座したので結末は知らないが、最近在日の韓国人信者達の参加が増えてきているので、そこら当りに活路が見いだせそう。10時頃帰館。
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京泊→長崎→マニラと移り歩いた聖母像に関しまして…
さて、先日の中高生による長崎巡礼の記事で司教も触れておられましたが、ドミニコ会が川内の京泊を追われ、移った先の長崎に移築された聖ドミンゴ教会(跡地は桜町小学校=旧勝山小学校)に関連しまして、お願い方々のお話です。
その長崎からも追われた際に、聖母像がマニラの聖ドミンゴ教会に移され、現在も残っているという話ではなかったでしょうか(ただ今、再度確認してみましたが、どこの情報だったかすぐには見つかりません。申し訳ありません)。同じくマニラに移された、レオ税所七右衛門敦朝の遺骨は第二次大戦の戦火で行方不明になったようですね。これらのことに関し、現地で何かおわかりになるようでしたら、ご紹介いただければ幸いです。写真の1枚でも結構です。
お忙しい日程でいらっしゃるかとは存じます。いきなり不躾な話で恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申しあげます。
参考:
長崎市の文化財:サント・ドミンゴ教会跡資料館
http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/bunkazai/sisetsu/santo.html
列福に合わせ「日本の聖母像」をマニラから?
また、レオ税所の遺体は「1614年11月にマニラへ送られ、聖ドミニコ教会の聖遺物祭壇に埋葬されたが、1645年の地震で教会が破壊した時に紛失した」(p.103)ともあります。いっぽう「第二次世界大戦時の火災で消失した」とする記述は、中央協議会のページをはじめいくつかあるようですが、その点(300年の時差)だけ異なりますね。いずれにせよ、レオ税所の遺骸は今でもマニラのどこかに眠っているのでしょう。
実は、昨年の春にマニラの写真が当ブログのアルバムに掲載された時から温めているプランがあります。今年の11月に予定されている列福式や恒例の川内殉教祭に合わせて、この聖母像をマニラから借り出して鹿児島で展示するというのは無理な相談でしょうか。
マニラ→甑島→川内・京泊→長崎→再びマニラと数奇な運命をたどった聖母像は、ザビエルの聖腕や浦上の被曝マリア像ほどではないかもしれませんが、世間の関心も集まりやすいのではないかと愚考いたします。決して興行的な見世物としてではなく、400年前に鹿児島で起こった出来事について一人でも多くの方が関心を持ってくださるきっかけになれば意義あることではないかと思いますが、いかがでしょうか。
去年でしたか、ザビエル公園にあるザビエルやヤジロウ(アンジロウ)の像と同様の物を海外に寄贈されたニュースも見聞きしましたが、その相手先はマラッカ(マレーシア)だったのですね。これがマニラなら話は早いかとも思いましたが、ちょっと違いました。 おそらく水面下では、このようなプランが着々と進行しているのかもしれません。あるいは既に検討され、結論が出ていたり、過去に実施済みでしたらご容赦ください。僭越ながら拙いアイデアを長々と披瀝いたしまして、失礼しました。
Re:聖霊降臨堅信式
返事が遅くなったことお許し下さい。コメントを頂いた日の夕方マニラに着きました。ホテルは全室インターネットが出来たのに、今回は持参しなかったことを後悔しました。
色々なご提案近いうち開かれる教区司教評議会で是非取り上げたいと思います。それらしい話が出ていないわけではありませんが、何とか実現できるように働きたいと思います。
今回は、レオ七右衛門の遺体を安置した教会や26殉教者の一人ペドロ・バプチスタ師が働いていた教会にも行きたいでしたが、事前の準備不足でダメでした。また、仰る聖母像のことは僕の無知のせいで叶いませんでした。
いずれ、きちんと事前の打ち合わせをした上で、誰かが再度現地に行くことになると思います。その時まで少し時間を下さい。
貴重なご提案有り難うございました。
Re:列福に合わせ「日本の聖母像」をマニラから?
また、他の方にもご理解・ご賛同いただけるように丁寧に書きましたので、司教におかれましては釈迦に説法(?)の歴史の講釈となりましたことをお許しください。
当ブログに財政事情の話題がこのところ何度か登場しますので、恐れながらご提案申しあげた次第です。かつて糸永司教がおっしゃられたように、(お金のかかる)イベントを行なうことが本来の目的ではありませんので、できるだけ手間隙やコストをかけずにカテドラルと川内教会(殉教祭)への里帰り、加えて希望があれば名瀬あたりでも展示がかなうようでしたら幸いです。
十字架やロザリオ等はともかく、400年前の聖像など国内にもそう多くは残されていないでしょうね。日本なら重要文化財級の貴重な歴史遺産でしょう。その点、マニラではどういう位置付けなのか(国外持ち出しが可能なのか)、現在の保存状態は輸送に耐えうるのかなど、気になる部分ではあります。また、せっかくの機会ですから長崎にも里帰りさせた方がよければ、長崎教区やドミニコ会日本管区も、あるいは日本での扱いによっては川内地区担当のレデンプトール会も含めた連名で要請することになりましょうか。
いずれにせよ、取り上げ方しだいでは(鹿児島からは1名ですが)118殉教者列福全体のシンボルともなりうるトピックではないかという気もしてきました。このあたりのご判断は教区の皆様にお任せします。
(おそらくスペイン)→マニラ→甑島→川内・京泊→長崎→再びマニラと数奇な運命をたどった聖母像が400年の時空を超え、この記念すべき年に再び日本の地を踏むことが実現すれば、なんとも感慨深いものがあります。
神のものは神に返し、マニラのものはマニラに置いておけばよいと私も思います。しばしの里帰りで結構ですので、先人達の苦難に思いを寄せつつ、この願いが叶うことを祈ります。感謝のうちに。
以下、余談ながら…
マニラでkaze(風)と来れば、どこぞで聞いたような少々怪しげな響きがありますし、ましてや聖母の話題、もしや警戒されたかと心配していました(笑)。このところミサの際に聖堂の窓を開けるようになりまして、心地よい薫風が入って来ます。聖霊降臨の主日は、この私でさえも、まさにその瞬間聖霊がふわっと舞い降りたような雰囲気を感じました。それでkazeと名乗ることにした次第です。これで、やっと27日付けの司教の日記に繋がるコメントになりました。
情報発信のしくみ(となる受け皿)について
・掲示板をうまく活用できないか
以前トライしてみたのですが、うまく投稿できませんでした。情報発信のあり方やランニングの話題なども含め、硬軟とりまぜいろいろと情報交換したいことはあるのですが、現在はなくなってしまいましたか。今回もブログに話題違いのコメントをつけるのは、マナー違反は承知のうえでのことでした。
そういう場ができればそこでやればよいのですが、情報発信に関し、その例をひとつふたつ。
・「司教の予定」の公開について
ここは司教の個人サイトであるのは承知していますが、いずれ教区のサイトが開設される暁には、教区外へのご出張など主なスケジュールが他教区のように事前に公表されるといいかなと思う時があります。今回のようなケースもそうですし、たとえば「真正会館で講話」といったご予定が事前にわかれば、教区外の者でも聴きに行くことができます。
そこまでのしくみはなくても、新潟司教のようにブログ内で当面のご予定や長期不在をあらかじめ告知しておられるようなケースもあります。
・教区内の行事予定が一覧できるしくみ
これも教区のサイトに関する内容です。小さな教会が多く、信徒の高齢化が進む中で、小教区ごとにネットで情報発信を行なう(小教区に全てを委ねる)のは困難な点も多いでしょう。地区ごとに器を用意してやり、掲示板に投稿するような感覚で情報発信できるしくみがあればいいなと考えていましたら、これを実現させたサイトが登場しました。
教区の公式サイトを補完する形で、地区ごとの行事予定が網羅されているようです。複数の県にまたがる教区ならではの部分もあるでしょうが、このスタイルは参考になるのではないでしょうか。
カトリック広島教区情報サイト - 広島教区内の予定、お知らせ等を発信するサイトです!
http://www.hiroshima-diocese.net/
さまざまな事情や困難があることも承知しています。大司教区や、それに匹敵するような大規模の教区でさえ、まだまだ未整備のところもあります。それどころか紙ベースの教区報でさえ年1回の発行という所もあります。1年前の会議の結果やニュースを伝えられても、このご時勢では浦島太郎の感があります(笑)。
たしか「鹿児島教区報」は毎月発行されていたと思います。コンテンツとなりうる素材はあるのですから、あまり大上段に構えず、たとえばそれを毎月1回掲載することから初めてもいいのではないかと感じています。
ある教区のように、たとえ表紙程度しかなくとも、受け皿となる器さえあれば人も情報も、時には有用な智恵も集まって来るのではないでしょうか。
ただ、こういうこと(の検討)を全てお忙しい司教にお任せするのは気が引けますので、できれば教区のスタッフに受け皿の運営を委ねられるようにご配慮くだされば幸いです。
と、まあこんな話ができる場があればいいなと感じています。若輩者が生意気なことを申し上げまして、恐れ入ります。どうかご海容ください。感謝のうちに。
京泊教会跡地の看板にも記載あり(マニラの聖母像)
都城のある牧師が運営されるサイトですが、その写真が掲載されています。少なくともこの時点では、レオ税所が同じ都城の出身ということに気づいてはおられないと思われますが、興味深いエピソードではあります。
・牧師さんのツーリング日記2:川内ツーリング
http://nozomu19.hp.infoseek.co.jp/senndai.htm
「鹿児島教区報」本年4月号のトップ記事で、故ヴィーデンマン神父に始まる川内教会の永年の取り組みも興味深く拝読しました。ネットでも閲覧できる恩恵にさっそく与ることとなり、感謝しています。それによりますと、川内教会で設置した看板のようですから、安心してその全文を掲載します。
※テキストに起こさないと検索でヒットしませんので、なかなか人の目
に触れる機会がありません。いずれ教区のサイトでも、写真の掲載な
らびにテキスト収録をご検討なさってはいかがでしょうか。
■京泊教会跡地(薩摩川内市)の看板より
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京泊教会跡地(1606年~1609年)
1602年 ドミニコ会宣教師5人がマニラから下甑村の長浜に上陸。
1605年 3年にわたる宣教活動の後、上甑島の里村に新しい教会を
建立するが数日後台風のため倒壊。
1606年 薩摩藩主島津家久の許可を受けて甑島からこの京泊に移り
教会を設立。ロザリオの聖母に捧げる。同時に癩療養所を
開設。
1608年7月22日 平佐奉行、北郷加賀守作左衛門三久の家臣税所
七右衛門がこの教会で受洗。洗礼名レオ。
1608年11月17日 レオ税所七右衛門、再三にわたる奉行の説得
にもかかわらず棄教を拒絶。平佐の自宅付近の十字路で処
刑され薩摩における最初の殉教者となる。
レオの遺体は役人達によって葬られた2日後、信者達によ
ってひそかに掘り出されこの京泊に埋葬される。
1609年 薩摩からの退去を命じられたドミニコ会神父達は教会を解
体し材木及びレオ七右衛門の遺体と共に長崎に赴く。
レオ税所七右衛門の遺体は一時長崎の教会に納められたが、16
14年10月の徳川家康の禁教令によりマニラに送られ、同地の
サント・ドミンゴ教会に安置された。その後、第二次世界大戦に
より行方不明となる。京泊教会にあったロザリオの聖母像は、今
もマニラのサント・ドミンゴ教会に現存する。
================================================================
(※漢数字の一部を算用数字に、改行位置を変更した以外は全て原文ママ)
また、レオ税所の次男ミゲル敦吉のその後について、こんな研究成果を発表なさった方もいらっしゃるようです。(父レオ七右衛門が眠る)マニラで「教義書」の印刷に従事したとのことですから、これまた興味深いですね。一粒の麦のたとえが思い起こされます。
なお、私は本の内容は読んでおりませんので、あくまでもご参考までに。
・『キリシタン司祭後藤ミゲルのラテン語の詩とその印刷者税所ミゲルをめぐって』
http://www.ne.jp/asahi/harada/latin/miguel.html
・同上:その目次
http://www.ne.jp/asahi/harada/latin/miguel.index.html
高山右近らと同じ船でマニラに運ばれた?(マニラの聖母像)
1614年10月6日と7日に長崎から送り出されたジャンク船は、マカオ向けが1隻(イエズス会関係者が中心)、マニラ向けが1隻(その他)のようですので(合計で数隻とする説もありますが)、もしかしたら高山右近らと同じ船だったのかもしれません。ちなみに、今回の列福者の代表格ペトロ岐部神父は、この時マカオに送られています。
高山右近をはじめ海外に追放された人たちの多くは今回の列福対象にはなっていないでしょうが(右近については申請運動中のようです)、少なくともペトロ岐部神父とは接近遭遇していた可能性はありますね。
ですから、この聖母像は川内だけ、レオ税所だけに関係するというわけでもなさそうではあります。上記6月5日付けの拙稿の中の「いずれにせよ、取り上げ方しだいでは…」のくだりが、あながち妄想ともいえないような気がします。
関連して、当時の長崎代官の村山等安(とその家族)についても、より詳しく調べられればいいなと思っています。なかなかに興味深いエピソードが出て来るようです。
余談ながら、これらの件について近所の図書館でも調べてみましたが、キリスト教関係の開架のコーナーは1年前に較べてスペースが小さくなっていたのが残念です。蔵書検索では書庫や市内の他の図書館にはまだあるようですが、面倒なのでとりあえず開架の分だけ何冊か当たりました。これまでのところ「キリシタンの世紀」(高瀬弘一郎著、岩波書店)などが参考になりました。
このほか村山等安や時系列的な動きに関しては、個人による運営のようですが「長崎年表」というサイトなども参考にしています(検索するたびによくヒットしますので…)。
初めてお読みになった方へ:
ブログ日記にコメントする形でこの話題が継続していますので、別な日付のページにも関連する話題を書いています(後から読まれる方のためや時系列で把握・整理するためにも、本来はこの手の話題は掲示板の方が望ましいのですが…)
2007/06/27 朗報二つ
http://sdemo.net/pken/Blog/070627
・「返還」などとおっしゃらずに…(マニラの聖母像)
・関連ページの紹介(ご参考)
郡山司教様へ:
このような事情もあり、利用者の利便性向上のためにウェブページのURLは自動的にハイパーリンクできないものでしょうか? (Ken's Pageとしての)サーバ側の設定しだいではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
それともHTMLのタグを使って投稿者が記述すればよろしいのでしょうか。もしそうであるならば、これからHTMLを勉強します。なにぶん素人なものでして、ピント外れのことを申し上げているかもしれません。よろしくご教示いただければ幸いです。
個人的には、ハイパーリンクこそがインターネット(WWW)が出現した当初からの最大のメリット(もしくは醍醐味)だと捉えておりますので、それが使えないのは魅力を半減させているように思います。宣伝投稿による悪質なサイトへの誘導を防ぐ意図もあろうかとは存じますが、現在それはコメント時の認証コード導入により抑止できているようにも思えます。いかがでしょうか。
NHKで「マニラ市街戦」「巡礼の旅」等を放映予定
http://sdemo.net/pken/Blog/070627
・「返還」などとおっしゃらずに…(マニラの聖母像)
・関連ページの紹介(ご参考)
1945年2月から3月にかけてのマニラ市街戦に関する番組が放映されるようです。BSハイビジョン番組ですので残念ながら私は見られませんが、サント・ドミンゴ等の教会を爆破した話なども取り上げられるでしょうか。
ハイビジョン特集「証言記録 マニラ市街戦~死者12万 焦土への1か月~」
BShi 8月5日(日) 後7:00~8:50
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2007-08-05&ch=10&eid=14471
ハイビジョン特集
http://www.nhk.or.jp/bs/hvsp/
以下、余談ながら… 地上波でも時々おこぼれ的に放映していますが、BSハイビジョンでは魅力的な番組がたくさんあるのですね。
世界ふれあい街歩き
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/
・8月5日(日)12:00~ アッシジ(BShi、再放送)
・BShiで8月6日から4夜連続でシリーズ「巡礼の旅」
8月6日(月)22:00~ モンペリエ~フランス~
8月7日(火)22:00~ トゥールーズ~フランス~
8月8日(水)22:00~ レオン~スペイン~
8月9日(木)22:00~ サンティアゴ・デ・コンポステラ~スペイン~