ラオス一日遠足
今日はラオス遠足。ムクダハン(寺院の意味)タイ側-スワンナケ(ラオス側)間に今年1月に開通した友好の橋。日本・豪州・タイ三カ国による合作。それまでは小さな定期船で30分を要したが、今では対岸のスワンナケまで車で3分弱。
今日の一行は、ワット神父さんを団長に、今回のお膳立ての当事者タイ観光局のトクちゃん一家4人と神父さんの弟に甥のビク君、姪のチュムちゃんにニノちゃんの10名。
「ラオスはアセアン諸国の最貧国。」ワット神父さんが顔をしかめた。「タイのお金はラオスの人々にとってドルみたいなもの。」なるほど、公益市場も免税店も値段の表示はバーツ。一バーツは225キープ。と言われてもぴんと来ないが、ラオスの先生の給料が月2000バーツ(約6千円)。タイでは初任給が6千バーツというから三分の一。
案内された木綿製品工房。自然の植物からとる染料での染色から織り上げて製品にするまですべて手作業。出来上がった開襟シャツが1100バーツ。一瞬心が動いたが、半月分の給料を思うと手が出なかった。もっとも、こんな観光客ばかりではありがたくないかもしれないが・・・。手作りの木綿製携帯入れが50バーツ。記念に購入。ベージュ色でなかなかいい。
サワンナケ市は人口80万。ビエンチャンに次ぐ大都市。高速インターネットのネットカフェもある一方で、側溝はドブ状。案内された所も、寺院と小さな恐竜博物館。それに町の巨大な市場。恐竜は町の中心辺りで発掘されたそうで、町のシンボル。
ベトトナムまでも通じている道路は、豊かになったタイの人々の観光道路。しかし、なんとも気の毒だが、そんなタイの人々にとってラオスはベトナムへの通過地点。数台のカラフルな二階建てバスもどうやらベトナムを目指したらしい。
ラオス語とタイ語はお互いに通じるという。読み書きも良く似ているので意思の疎通には不自由しない。羨ましいというか、バベルの塔の話はここでは無縁。そんな間柄なのに、タイの人々にとって、ラオスは「色んな麻薬を持ち込む」厄介なお隣さんでもあるらしい。帰りの手続きを待っている間にも、沢山のラオス人の労働者たちが厳しいチェックを受けていた。友好の橋と謳っても現実は甘くないようで・・・。
躍進するアセアン諸国の後塵を拝するだけの国であって欲しくない。ラオスという国がいとおしく感じられた。そんなラオスから帰国?してみるとタイの豊かさがまぶしかった。
それにしても、かつて共産主義、今社会主義を標榜する国で白亜の教会堂を見たときは何故かホッとした。この国のより良い未来の為に祈らざるを得なかった。
帰りにマーケットで買い物。これも楽しかった。
地図はタイ側のムクダハン。その対岸がラオスのサワンナケ。
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