「雰囲気」考
東京出張の折、空港で買った新聞で目にした「翻訳語事情」。雰囲気が主題。オランダ語からの翻訳だという。
地球を取り囲む大気圏を満たす気という意味。理系的に言えば大気、文系的用法では雰囲気ということになる。なるほど。空気も同じオランダ語からの訳語だと聞いて思わず「息」「空気」「風」「霊」「雰囲気」とつながって歓喜した。実は、ずいぶん前から、「雰囲気」も是非同列におきたいと思っていたからだ。やっぱりそうだった!
神が「命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(創世記2,7)という息。土くれを血の通う人間に変える力。ミケランジェロの天地創造の壁画が思い出された。真っ直ぐに延びた神の手とその向こうにうなだれ、生気を欠いた男性。まさに命の神とその命を分けてもらうアダム。
話はそれたが、息、空気、風とは少し異質な感じのする霊も聖書では「激しい風」(使徒2,2)と共にあらわれる。雰囲気はどうか。聖書にそんな言葉は出てこないが、雰囲気は間違いなく人を変える力を持っている。店の雰囲気から教会はもちろん、あらゆる人の集まりがかもす雰囲気に至るまで、いい雰囲気か、悪い雰囲気かを気にしている。雰囲気がいいと、次第に心を開いて話が弾む。息や空気や風と同じように手にすることはできないが間違いなくある。
何を言いたいかというと、息、空気、風、霊はボク的に言えば、神からのもだが雰囲気は間違いなく人間が作り出すもの。で、言いたいことがまだ言えていないのだが、要するに、教会には前四者はふんだんにあるとして、まあ、それで十分かもしれないが、それらに加えて、いい雰囲気、人を生かす雰囲気、やる気を起こす雰囲気、アットホームな癒す雰囲気、認め合い赦しあう雰囲気etc.の5点セットではじめて教会らしくなれるのではないかと思うワケ。それに、あの韓国教会の元気の秘密もそこにあるのかもしれない、とも思う。
ともあれ、オランダ語の原義がギリシャ語に由来すると嬉しいのだが、確かめようがない。16日の読売新聞の記事を読んでの感想のつもりだったのだが・・・。
今日も7.5キロの室内ランは快調。
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