ああ、わが吉野台地
最近の方向音痴度の進化には怖いものがある。方向音痴はかねて認識していることではあるが、つい昨日のことだ。
所要で、久しぶりに車で遠出をした帰りのこと。開発が進み、もはやかつての姿をとどめないまでに変貌を遂げつつある吉野台地。体調のすぐれない主任司祭を見舞うことに。細い路地が縦横に走る住宅地を庭先のごとくに駆け回った懐かしさと変貌ぶり見たさも。で、敢えて本通りをそれて脇道から進入したのがいけなかった。それに、ふと見ると、桜島全山を覆う噴煙と市内上空に立ち込める異常なほどの黒い灰雲。見晴らしのいいポイントまで一気に駆け上がってシャッターを押した。
下って突き当りを右に行くと教会に通じる通りにぶつかるので、それを左折。開発が進み、空き地が増え、新しい住宅も立ち始めたとはいえ、ゼッタイの自信があったハズだった。しかし、細い道はどこまでも下りっぱなしではないか。右でもない左でもない。エーイ、こうなったらどこたどりつくものかこの目で確かめてやる!何分走ったことか。理性を取り戻し、やっぱり引き返そうと思ったその時、目の前にきれいな菖蒲畑が。ホッとして、思わず車を止めてまてたパチリ。
いつも気になっていた、教会の一つ先の「菖蒲谷入口」バス停の“菖蒲谷“は、文字通り菖蒲が咲いているところだった!思いがけない発見に、なるほど!納得しながら、畑から出てきたおじさんに声をかけた。「菖蒲谷入口はどう行けばいいですか?」ちょっとはずれただけ、という自信があったからだ。「菖蒲谷?・・・」戸惑うおじさんの姿にアセッテ尋ねた。「こ、ここは菖蒲谷です、よね!?」「ここは吉野の下花棚(シモケダナ)ヤッド」「エ、エーッ!」吉野はもちろん花棚も知っているが、下花棚?ボクはどこにいるのダーッ!?ゼッタイの自信が雪崩を打って崩れ落ちた。まさに、茫然自失。情けなかった。
教えてもらったルートをたどって本通りに出る交差点で信号待ち。なんと、目の前に見覚えのある病院が。あわてて左折のウインカーを右折に変えた。一体どうなっているのだ!?本通りを左にそれて教会を目指したのだから見えるはずのない病院が目の前にあるということは、どこかで本道通りを横切り、菖蒲谷とは反対の谷に降りたことになる。つまり、教会を中心にぐるっと大きく一回りしたことになる。横切ったのが本通りだと気が付かなかったとは!なんということだ。またしてもガクッ!
主任司祭が見違えるほど元気になっていたのが、せめてもの慰め。
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