お墓とロマンと・・・
教会墓地で気になっていたもう一人が「小野藤太」という人。教会墓地というよりその下の段に休んでおられるというので一度お尋ねしたかった。
そこら辺りのことに詳しいKさんに電話をして墓地で落ち合った。先祖の前でいつものようにお祈りを捧げて教会墓地に向かうとKさんはすでに到着。しかもお墓の苔落としの作業まで済ましておられた。水をかけててこすると落ちることに気が付かれたそうで、あの川崎省一さんも田畑家もすっかりきれいになっていた。
放置墓石の整理を壮年会にお願いした旨話したら「作業道具はすべて自分のところでそろっている」とのこと。復活祭までにはきれいになりそうで嬉しかった。しかし、改葬されないままと思えるものがもう数基あることを教えてもらって、当時の教会墓地がかなりの広さだったことに驚いた。一箇所に集めたいが、改葬の手続きや作業のことを思うとどうも無理のよう。少なくとも、十字架のしるしのあるものはきれいにしておきたい。
しばらくして奥様も合流。三人でロザリオ一連。三人で小野藤太さんのお墓へ。かなり広い区画に寝棺を思わせるもの三基の中でもっとも大きく立派なものがご本人。大正5年帰天とあった。ラゲ訳といっても若い人は知らないかもしれないが、二十代の頃まで「ラゲ訳の日本語はすばらしい」という評価を聞くものだった。
そのラゲ訳が鹿児島で翻訳されたと知ったのは、恥ずかしながら司祭になってからだったと思う。しかも、その翻訳を手伝った日本人の一人が当時の七高の先生小野藤太さんだったということを知ったのはつい一月ほど前のことだ。ラゲ訳を検索しても彼の名前は出てこなかった。今日は帰宅後直接検索。出た!1903年「日本仏教哲学」という学術書を出版しておられることも分かった。
おまけがある。彼が曽祖父だという「安部礼司」という人の公式ブログと出くわした。プロ野球とも関係のありそうな人だが良く分からなかった。ともあれ、自己紹介のところに「因みに曾祖父の名は、小野藤太。私で4代目のカトリック信徒になります」とあって驚いた。息子さんといいう方が99歳でお元気だという。カトリック信者ということのので連絡してみようかと思ったが今日は止めた。お墓にはまだまだロマン?が秘められていそう。
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