もう一つのミッション
24日正午過ぎ、4神学生候補者たちとと面談。韓国司教協議会の一室。通訳は信徒のフィリポさん。大阪東京で8年間銀行の仕事をしたそうで日本語堪能。
おかげで鹿児島の紹介を1時間あまりすることができた。ザビエルのこと、シドッチのことなど。もちろん教区の現状についても。その後4名から各自の紹介がなされ、どうして鹿児島なのかも話してくれた。年齢の高さは気になったが、彼らの信仰の深さには頭が下がった。家庭の事情や健康のことなどそれぞれの問題を抱えながら司祭職への夢をあきらめることなく神への深い信頼のうちに祈り続けてきた結果がボクとの出会いとなったことを異口同音に語っていた。
後で分かったのだが4人は祈りの集いの仲間。日本語への関心も共通していた。さらに、大きな教会もすばらしいが鹿児島のような小規模の教会で自分の信仰を分かち合って行きたいとも。とくに昨年母親が亡くなるまで介護に明け暮れたという47歳の志願者の「殉教者の信仰に憧れています」との言葉には胸を打つものがあった。韓国のどこの教区も高齢を理由に断られているので鹿児島に行けるように毎日ロザリオを唱えているという。
何とかみんなの願いを叶えてあげたいと早くも情が移ってしまった。祈りと成熟した信仰の深さは確かに魅力的だ。鹿児島の信者たちにも司祭たちにも大きな刺激となるに違いない。ふと、溝辺の修道院の院長さんが「とても熱心で私たちのほうが学ぶことが多い」と感嘆の声をあげられたベトナムからの志願者たちのことが思い起こされた。
25日のミサにしても5000人の小教区とはいえ大きな聖堂はほぼ満席。神のお告げの祝日だからというわけでもなく普段どおりだという。侍者はもちろん若い親子の姿も。投宿先のドン・ボスコは一流大学の学長という多忙の身になっても毎朝のミサを欠かさないという。
ミサが済んで外に出たら差し回しの学長専用車が二人を待っていた。ボクの荷物もすでに車の中。バスセンターに直行。なんとここでチェックインと出国手続きまであっという間にできたので驚いた。大韓航空の社員?が鼻歌交じりにいかにも楽しげにポンポンと勢いよくスタンプを押して「ハイどうぞ!」2,3分の早技。空港でも乗務員の入り口から簡単なチェックでスイスイ。韓国の合理主義というか住みやすい環境の整備は日本の比ではない。もし韓国に行く人がいたらこのバスセンターを利用することを進める。
12:30帰着。夕方十日ぶりに1時間の墓参ウォーキング。城山の遊歩道のアオキには小さな真っ白い花が咲いていた。夕食後ザビエル祭準備会。特別ゲストの講演は川辺のキリシタン墓地に関する新たな証言を得て有意義だった。会議後神学生壮行会。イフガオミッションはまたいずれ。
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