イフガオミッション②
再会と初対面。
17日10:30「もし会えなかったらボクは死ぬよ」とメールに書いたピーターがやってきた。
志布志に赴任してまもなく電話を受け、再会を喜び合ったのが2000年。9年ぶりということになる。当時と特別変わった様子はなかったが、あのころよりも明るくなっていた。こだわりからすっかり開放されたからに違いない。今ではシスターの学校の宗教と音楽の先生。イタリア製の古いジープでジョン・へイ米国司令官住居跡の博物館や日本軍の空襲で破壊されたバギオ開拓者の屋敷跡など見学。
昼食の後スーパーで薄手のパジャマ購入。昨夜の予想外の寒さがこたえたからだ。合流したピーターの家族と初対面。上の子が女の子で三年生。ベアトリス・ノエリ。下の子が男の子で一年生。ボクにあやかってポール・ジョシュア。少ないという給料ながら子供たちは肥満気味なので安心?した。奄美のどこかの子供たちを思わせるようなはにかみっ子たち。
今年6月それぞれ進級するという。お祝いに欲しいものをプレゼントしようと言ったらポール君はポケモンのゲーム機。ポケモンが日本生まれということは知っていたが、数年前マレーシアに行った時のMEの仲間の子供もポケモンにはまっていた。アジアを席巻しているかのようなポケモンの根強い人気に驚いた。お姉ちゃんはディズニーキャラクターの一つロバの縫いぐるみ。二人ともよっぽど嬉しかったらしく手放そうとしない。
スターバックスでお茶をしているうちにサンミ神父さんも合流。彼とは89年の叙階式に招かれて以来なので丁度20年ぶり。直毛の髪沢山は変わらないが童顔はさすがに40代の貫禄ある牧者の顔になっていた。そこで、ピーターの家族、それにサンミ神父さんの従姉妹と別れた。
センターでの夕食後、ピーターもやってきて気の置けない仲間四人の屈託のない談笑と相成った。10:00解散。ピーターを送って玄関に出た。別れしな受付のシスターが以前会ったことがあったらしくいかにも遠慮がちに「あなたはし・さ・い・・・?」「前はね。」ピーターのあっけらかんとした返事にシスターも愛想笑いで返した。実はボクも気になっていたのだが昼間観光で回った車の中でまず確かめたかったのはそこらあたりのことだった。司教様の許しが出たとのことでホッとしたのだったが、シスターも噂に聞いていて気になっていたのだと思う。
彼の紹介で支援することになったサンミ神父さんはこうして元気で頑張っているのに一方のピ-ターは何ということか。そんな思いをぬぐえなかったが、子供や奥さんとじかに会ってやはり支え続けたいと思った。ピーターの紹介が振るっていた。「あなたの孫たち。ボクは今本当のファーザー」彼の明るさの理由が分かったように思った。子供たちの好きな科目は宗教。「ポールは僕の神学生になってね。」ピーターは喜んだのだが・・・。ともあれ神様の計らいの不思議さを再度身にしみて思った再会と初対面の小さなドラマだった。
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