イフガオミッション③
18日朝食後フィリピンスタイルのアルバ(約2000円)と紫のストーラ(約1500円)購入。宿泊費は三名分約7000円。司教館で司教さまを表敬訪問。
待っている間に25年前にお世話になった小教区の主任司祭レヨン神父様がひょっこり現れた。引退されて司教館に居られると聞いていたので会いたいと思っていたので早速飛んでいった。お出かけの様子だったが当時の神学生のことなど話すとすぐに合点された。別れしな飼い猫ボンジンの話をしたら笑迎えの車に乗られた。凡人と全く同じ発音だったので日本語の意味を説明したら「だからお前はネズミを捕らないのだ。」
そこへ司教さまもお出ましで庭先での面会となった。持参したザビエル様の御像とサツマイモのタルトがお土産。間もなくしてアンディ神父さんが帰ってきた。26年前のクリスマス前の現地体験学習で案内役を務めてくれた司祭。人柄のよさと信心深いことでみんなから愛されていた。当時は叙階後間もないフレッシュ司祭だったが、さすがに髪には白いものが目立ち、司教総代を務めているという。物静かな身のこなしは以前と変わらない。
しばらく歓談した後カテドラルを案内してもらった。1920年建立。第二次大戦中バギオの町は壊滅したにもかかわらずカテドラルだけは無傷で中にいた人たちは全員無事だったという。「もう一つ小さなチャペルがあるよ。」案内された裏のチャペルは完成したばかり。目的を聞いて驚いた。背面、しかもすべてラテン語でのミサを望む人たちのためだという。そう、公会議前のあのミサだ。現教皇の後押しもあってフィリピンでは珍しいことではないのだという。
アンディ神父さんの「痩せたね」から始まってまたも食の話に。通常の朝は手作りの野菜ジュース。そうでなかったら果物。チーズや牛乳はとらない。目を丸くして驚きながら「どうして?」「牛乳は本来牛の赤ちゃんのため。人間のためではない。私たちは動物ではなく人間だから。」「ハー、なるほど。そうだね。初めて聞くことだよ。で、今朝は何を食べた?」「パパイヤにりんごとバナナ。」司教館までのわずかな時間だったがいつもの受け売りをした。フィリッピンにまでシンパができるとは!
9:00少し前司教館出発。それにしても会いたいと思っていた二人にこんなにもタイミングよく会うことができたとは!神に感謝だ。久しぶりの山岳道路は舗装されているだけで26年前のバギオ-キブガン線と周囲の様子は同じ。しかし上り下りの険しさはキブガン線の比ではない。1時間後に昨年完成した発電用ダムに到着。ダムは魚の養殖池もかねていた。
更に1時間走ったところの松林で簡単な昼食。嘉渡(かど)-安木屋場(あんきゃば)間の海岸にせり出した岩に降りて海を眺めながら簡単な腹ごしらえをして夕方のミサに望んだことが懐かしく思い出された。標高はおそらく1500mは以上かと思われる。はるか向こうの峻厳な峰峰を眺めながらサンミ神父さんも14もの巡回教会を一人で走り回っているのであろう。
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