もう一つの青春
初めての小神学校卒業式。しかも、たった一人の卒業式というのも初めてだ。6名入学して一人だけ残った、その一人が、鹿児島教区の神学生。
卒業式会場は聖堂。在校生17、8名を前に一人だけ座っている姿は、まるで、どこかの山の分校の卒業式といった感じだ。卒業証書授与もあって、答辞や送辞も。答辞といえば、なかなかどうして立派なものだった。院長神父さまをはじめ、1人づつ名をあげながら、教会のすべての構成員への感謝の言葉を述べたあと、両親への感謝を忘れなかった。後輩達への言葉は「これまで学んだことはみんな有益。卒業したあときっと役立つと思う。」涙の答辞に百点あげたい。
心配事の耐えない学年だっただけに、「とにかく、今は勉強。中卒の神父さんというのはいないのだから、這ってでも高校まで行くんだ」とハッパをかかけたものだ。6年後の今日の彼を見ていると、大げさだが、まさに隔世の感。そんな成長ぶりにも拍手だ。考えてみると、彼は、僕の時代になって初めての神学生。そして、福岡コレジオの第一期生でもある。なんだか誇らしい感じだ。
食堂でのパーティーで見せる神学生たちの素顔はのびのびと明るく、大司教さんも終始ニコニコ。「司教さま、今度うちの主任司祭は変わるんですか?」「ウン、マア…。」「ウンモウ、変えないでください!」「近頃の小神学生は人事のことにも口出しする」と大司教さんを苦笑させるほど屈託がない。中には、まるで、酔っ払いのおじさん風情で、ジュースのコップ片手に副院長さんに絡む高校生も。こちらも、主任司祭の移動がらみ。僕にはカルチャーショックに近いものがあった。ウーム、時代はここまで来たか!
電車の時間が迫り、中座したのは心苦しかったが、こんな雰囲気だったら、鹿児島からもっと送りたい。さすがに、日帰りは慌ただしかったが、小神学生たちの健全な青春に乾杯!
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