アジアの向こうでは…
久しぶりにUcanewsを開いたら胸が痛くなるようなレポートだった。インドムンバイの東マハーラシュトラ州のNGO運営の小学校の寮を20名ほどの暴徒が襲い、スタッフにけがを負わせ、子供たちは自宅に帰るよう強制された。
しかし、警察は情報を得ていながら何もしなかった。寮には20名ほどの部族出身の子供たちが生活しているがいまだに閉鎖されたまま。250名の生徒たちのほとんどは、英国領時代、犯罪村の烙印を押された地域の出身で、いまだに差別の対象になっている。元国会議員の差し金によるもで、NGOのメンバーが子供たちをキリスト教に改宗させていることを問題にしたもの。
しかし、事はそれほど単純ではなく、実は深刻な問題をはらんでいるとの指摘がなされている。つまり、キリスト教への改宗問題は口実で、本当の理由は子供たちに知恵がつくのを恐れたからで、無学文盲のままでいたほうが子供たちを搾取するのに都合がよかったからだという。
歴史的な経緯を少し述べると、1857年反植民地運動を起こしたヒンズー王国を支援したことで、英国はこの人々を犯罪者呼ばわりしたのが始まりだという。彼らは1千万人という大きなグループだが、未だに戸籍もなく、投票権もなく、土地も持たず、生活の糧を求めてさまよう人々だという。政府は彼らを犯罪者団体から外しはしたものの待遇に変化はない。この共同体のリーダーの話。
これに対して、ムスリムの指導者の一人は、直ちに犯人たちを逮捕し、NGOの活動のしかるべき警備に当たり、教育が続行されるように子供たちの寮生活再会を支援してほしいと警察に要請したという。以上さる16日配信のUcanewsより。インドのムスリムは正統派の平和主義者に違いない。
それにしても、中国に次ぐ経済発展を遂げているインドといえども12億の人口を豊かにするゆとりはまだまだないということらしい。このいたいけな幼い子供たちが安心して学べる日々が保障されることを祈るばかりだ。
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