イフガオミッション⑤
19日聖ヨセフの祝日。ミサ8:00.昨晩は側に立つだけでよかったが、この日は主司式。説教はディノ神父さん。こんなとき彼がいてくれて助かる。
教会と学校のお祝い日だが、今日ははパレードだけ。21日に司教様をお招きして盛大に祝われるという。サンミ神父さんの運転手デイビッドがバナウエの棚田観光に連れて行ってくれることになった。キアンガンから約一時間半北に走ったところ。
パレードが始まるというので外に出た。迷彩服に身を固めたアーミールックの年長者5,6名が先頭に立ち二人は校旗か何かの立派な旗を捧持。小太鼓に合わせて威勢のいい行進が始まった。香炉、ろうそく、十字架と続き、四人が担ぐ少年イエスと並んで立つ等身大の御像ならぬ御絵が続いた。一段と目をひいたのは伝統のイフガオ装束の女性徒の集団。男の子たちの黒の上下の一団はは学ランをまとった応援団を思わせた。後は普段着のままで黄色と水色の長いリボンを手にしている。全くの普段着の男の子たちは明らかに意欲的ではない。山の中の高校生にもルーズファッション愛好家がいたとは!
ともあれ、こうして村中を練り歩くらしい。全員が校門を出たのを合図に我ら観光団も出発。パレードとは反対方向、シスターの修道院前を上がってメインストリートに出た。町長さんの家の前を通りかかったとき先に校庭を出たパレードとバッタリ。あわてて車を止めて見物。楽団は演奏疲れのようで楽器は手にしているだけ。もっぱら小太鼓の音だけが響いていた。最後尾は先生の集団。15分後出発。
約1時間半後にバナウエ到着。標高1500mは以上かと思われる。あの急峻なまるで崖のようなところに開かれた棚田。世界遺産に登録されているだけあって思わず息を呑んだ。日本人としてはすぐに標高やいつごろから?と聞きたくなる。デイビッドは案の定「さあ?」
ちょうど植え付けの準備をしているようだった。谷川が流れているもののどうやってあの高さに水を引くのか。もちろんあの高さにも水路があるには違いないのだが。畦もきれいに草が刈り取られて美しい景観だ。この大パノラマを一枚に収めることができないのがもどかしい。
畑の野菜類には肥料をやるが田んぼにはやらないとデイビッドは言うのだが本当だろうか。来るとき間近で見たのは品種が違うからかもしれないが、日本の稲に比べるとかなり貧相なのはそのせい?ここは高地なので日本の気候に近いので一期作だと思うが、低地ではナント稲刈りと田植えが同時進行していた。見事な棚田にようやく目がなれた頃フィリピン人の観光客がやってきた。低地からやって来た人たちに違いない。展望台併設の土産物屋で毛糸の携帯入れ数個と木彫りのイエスを買った。
州都ラガウエでお昼を済まして帰るとけたたましい豚の鳴き声が響き渡っていた。明日のために4匹も犠牲になったという。一匹が丸焼きになって司祭館の食卓に運ばれた。もっぱらパリンパリンの皮だけ食べた。
※Facebookユーザーはコメント欄への書き込みもできますので、ご利用ください。
【お知らせ&お願い】 サーバーの制御で最新号が表示されないことが時々あります。
最新号でないかもと思われる場合は、それでもBlog!最新号の表示をクリックしてください。
ロケーションバーのURLの末尾に/(半角のスラッシュ)を挿入後クリックすることでも同様の効果があります。
- カテゴリ
-
できごと
- 固定リンク
- ¦
- コメント (0)
- ¦
- トラックバック (0)
- トラックバック用URL:
- http://sdemo.net/pken/Blog/30a430d530aa30df30c330b730e730f35/tbping
- 日本カトリック神学院
- ¦
- メイン
- ¦
- 受難の主日