日本カトリック神学院
40数年間も前の神学部時代。「東京にはロマ書の専門家もいるらしい。うちは旧約も新約も一人だけ。どうして教授の派遣を願わないのか。」
独立独歩を貫く我が母校に不満の日々。あちらの大神学校をどれだけ羨んだことか。卒業そして小教区赴任。早速青少年担当を任され、担当者会議で上京の機会が訪れた。最も興味があったのは田舎司祭と都会の司祭の質の違い。聞き耳をそばだてて発言に注意した記憶は今も生々しい。「同じようなことを考えている!」大きな驚きと同時に「教授陣の充実=高質の司祭」が崩れた。我が母校をはじめて認知できたように思う出来事だった。
あれから37年後の今日4月1日。エイプリルフールではなく、二つの神学校が一つになって新しい歴史を刻むことになった。しかし、なぜか特別の感慨はない。なるべくしてなった、というか、40年前の漠然とした思いがようやく現実のものになったという時間の長さにこそ驚いていると言ったほうがいい。
当時、不遜な思いで批判の矛先を向けた養成チームが、世代交代したとはいえ、そのままそっくり新体制の主役として活躍することになったことに対しては素直に敬意を表したい。当事者たちにしてみれば司祭養成のプロ集団としてやっと認知されたとの思いは強いに違いない。カナダの管区長さんの挨拶にも気合が入っていたように感じた。「神学校で学ぶことに無駄なことはない」という院長の言葉を冷ややかに聞いていた自分の不遜を詫びながら若い養成者たちの活躍を祈りたい。
東京キャンパスでは哲学生と助祭コースの神学部4年生、福岡キャンパスでは神学部の3年生までが学ぶ。総勢45名。養成者11人は神学生と生活を共にする。鹿児島から出向する末吉神父さんもその一人。その他多くの講師陣が控える。鹿児島からは久保君が第一号の入学生となる。神の祝福あれ。
新装成った東京キャンパスは初めてだったが、聖堂の屋根に十字架もなく、「日本カトリック神学院」の真新しい門札も見かけなかったのだが・・・。ともあれ12:00-2:00という長丁場の開校記念ミサ。パーティーのご馳走を横目に空港へと急がなければらなかったのは悔やまれた。
あさって3日は福岡キャンパスでの開校記念ミサ。
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