ジェズ教会ミッション①
「今回のこと、主任司祭は聞いていないとのことです。」ガイドさんの説明に唖然とした。あわただしいアシジへの小旅行から4:00の約束の時間に間に合うべく、
心弾ませながらジェズ教会入りを果たしたわれわれ親善使節団を待っていたのは耳を疑うような言葉だった! 10名の戸惑った顔にさすがの主任司祭も困惑しきり。“ま、ともかくお話を”ということになった。三年前の訪問のことをすっかり忘れていたのは仕方ないとしても、今夏の信徒の訪問の際には親書も届けてもらったというのに。
これまで何度か訪問して鹿児島教区の計画について話してある旨を述べてリセットされた記憶を呼び覚まそうとしたが、「私は日本語も英語も分からないので…」。効き目なし。これまで耳にした「自分の家だと思っていつでもおいでください」は記憶に残らないほどにスマートな耳に心地いい挨拶だったらしい!「ま、これが第一回目の話しあいだからいいのです。」主任司祭の困惑を払しょくすることから対談が始まった。
教区の希望を伝え、訪問の意図を説明すると、「ザビエル様の右腕を、例えば5年か10年に一度、鹿児島にお供すれば、間違いなくたくさんの人が訪問することになります。」思いがけないアイデアに一同の顔が輝いた。「しかし、私には決める権限がありません。決めるのは上の人ですから。」「総長は私の友達です!」「私の先生でした!」こうして、図らずもイエズス会本部でのその日の面会が実現することに。礼を述べ、席を立つとき、「5年か10年に一度の話も是非してください。」主任司祭の力強い後押しを受けて、喜びのうちにミサを捧げ本部に向かったのだが。
「…で、姉妹盟約の目的は?」総長秘書の質問に「ハイ、鹿児島教区活性化と宣教のためにザビエル様にもう一度働いてもらいたいのです。」「しかし…」ここでも困惑。ジェズ教会とはかなり違う困惑ぶりにこちらが焦った。しばらくやりとりしているうちに重大なことが判明した。
ジェズ教会は小教区ではないこと。したがって所属する信徒がいないこと。したがって、信徒会もないこと。ソレハソウダ!何よりもジェズ教会にしても右腕にしても国の管理下にあること。聖遺物の国外持ち出しは大変難しいこと。ソウダロウナ。そうすると、「ジェズ教会主任司祭」ではなく、むしろ「ジェズ教会管理司祭」であると理解すべきだと分かった!「主任司祭」→小教区という発想に振り回されたのだ。
と、まあ、こういうわけで、姉妹盟約と言っても関係を結ぶ実体がないわけで、これは目からウロコのガッテン!ガッテン!今回のミッションは国際的一人相撲?に終わったことになるが、ことがはっきりしたことでむしろどこかスッキリ感。そういうわけで、夕食は仕切り直しに向けての乾杯となり、後から入った二組の団体さんが帰ってもまだ話は尽きることなく盛り上がった。
昨晩は、11時間以上もの徹夜フライトの疲労を取り戻すべく9時から今朝7:30まで10時間睡眠。次回はホーリーな話題を。
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