カタリナ祭
27日は教会の裏で種子島の素晴らしい夕陽に歓声をあげ、「いのちのための前晩の祈り」を感動のうちにささげることができた。
世界の教会が同じ意向で同じお祈りを同じ夕刻に唱えるというのはいい。世界の教会とつながっている実感大。
明けての今日28日、9:00のミサ後手作りのカレーでのブランチ。そして20数年ぶりにカタリナ永俊尼の墓参。教育委員会が管理していてカタリナと2人の娘の墓には解説板も設置され「キリシタン」と記された小さな立て札も。立派な巡礼地だ。墓地全体が整備されていて市も教会に協力してくれているようで嬉しかった。
シンポジュームに先立って高名な健康医学の大家による「食と健康」ー永俊尼時代の種子島の食生活ーと題した1時間の講演。75歳で死亡した彼女は当時としては驚異的な長命。その秘訣は海草や魚介類、地元で採れる野菜中心の食生活。ユーモアというか人を小ばかにしたような軽妙なジョークを交えながら聴衆を手玉にとって笑いに次ぐ笑いで大いに盛り上がった。これまでに学んだ健康学の後ろ盾を得たようでわが意を得たりだ。「25年間一粒の薬も飲んだことがない」という。さすがに健康を説く医師だけあって説得力がある。
シンポジュームには大学の先生や郷土史家にご住職、そして講演者を含めた5人がそれぞれ10分の発題。しかし、実際には一人あたり2倍の時間を要したため結局2回目の補足発言はなし。ボクの場合は「迫害下のキリシタンたちからのメッセージ」と題して約15分。年間の自殺者が3万人という現実は何を意味しているのか。一方、棄教を迫られ、命を絶たれても最後まで信仰を全うしたキリシタンたちが見ていた世界はなんだったのか。十字架の死と復活。「苦しみにも意味があることを知っていた。」これこそが現代へのメッセージではないのか。信者はうなづいたりしていたが一般の人にはどうだったろうか。
ともあれ、初となる市民を巻き込んでのカタリナ祭は鹿児島からの巡礼者も含めて約150名を動員できたのだから、大成功と言っていいだろう。在任当事10名かそこらの信者たちとひっそり執り行っていたことを思えば隔世の感だ。市長さんや副市長さんも参加されたのだから観光浮揚のためとはいえ期待の大きさが伺えた。
最終便トッピーで指宿へ。
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