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カナダ紀行1

作成者 admin投稿日 2014年05月12日 12時00分 最終変更日時 2014年05月13日 13時02分
モントリオール大神学校

恩師の召命

祭壇下の墓地

8年振りのカナダは、長い冬からようやく覚めて、ある木は新緑、ある木は芽吹き始めたばかりという浅い春。しかし、外気は暖かいようでもありながら肌寒さも少し残り、道行く人もTシャツ姿ありコートありと様々。

ともあれ、今回のカナダは前回と同じ恩師のお見舞い。といっても、前回は、新任司教たちの勉強会でバチカンに行く途中の立ち寄り見舞い。今回は、かつての福岡サン・スルピス大神学校で学んだ仲間の司教5人でのお見舞い・墓参巡礼。

午後2時、かつての聖書学の恩師が、逗留先のモントリオール大神学校にタクシーで駆けつけてくださった。生活の場は高齢司祭の家と聞いていたので、介護人同伴かと思いきや!血色も良く、いわゆる老人の顔でもなく、「7月に90歳」と聞いて一同感嘆。すると、「それが問題です」と笑われた。一見元気そうなのに医者からの指示で生活はかなり制限されているらしい。「なのに、あまりかまってもらえない」ので問題?

モントリオールはセント・ローレンス川にあるいわゆる川中島で50キロ×10キロの大きさ。人口のほとんどがカトリック。大神学校もかつては300名もの神学生で溢れていたが、現在は28名。歴史にまつわる話は尽きることがなく、久しぶりの「講義」の後で院内ミニツアー。

最初の訪問はやはり大聖堂。入り口に立つと、祭壇が遠くに見える。「夜一人で、あそこに座って祈っている時、『アジアの宣教に行くように』という言葉を聞きました。けれども、『心の声に従わないといけない。しかし、家族から離れたくない。』」6年もの葛藤。たとえ国を離れることはなくても、平らでない召命の道。セピア色の恩師の青春が一気に教え子たちの青春と重なったひと時だった。

ツアーの最後は祭壇下にある地下墓地。さまざまなエピソードの持ち主たちが眠る場所は、「アドゥスム!」(はい私はここにいます)と答えて一歩を踏み出した祭壇の下。祭壇で始まり祭壇で終わる道を全うした司祭たちは約6000名にも上る。

肌寒さが増した4時過ぎ正面玄関前で何枚も記念撮影後、固い握手で別れた。

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Re:カナダ紀行1

投稿者 フランシスコ 投稿日時: 2014年05月13日 09時44分
常々思うのですが、日本のカトリック聖職者や修道者の海外旅行などの資金は、どこから出ているのでしょうか。教会の財政がひっ迫し、東日本大震災やフィリピンの台風災害など、身近にたくさんの困窮がある中で、あなたがたが海外宣教ではなく、海外旅行をして楽しんでいることは、躓きになるのではないでしょうか。あなたは、どんな弁明を用意しますか?

Re:カナダ紀行1

投稿者 koriyama 投稿日時: 2014年05月13日 13時18分
フランシスコさん
教皇にかわってのお叱りの言葉かと。往復の航空券134000円はポケットマネーです。ちなみに手元に振り込まれる私の給料は12万円です。現地での宿泊は神学校です。質素な旅行だと思っていますが。目的はもう一つ書きませんでしたが、たくさんの恩人のみなさん、信徒やシスター、召された恩師たちすべてに対するお礼参りでもあります。旅の無事を祈っていただけると嬉しいです。

Re:カナダ紀行1②

投稿者 フランシスコ 投稿日時: 2014年05月13日 17時58分
ご返答ありがとうございました。

旅の安全と成功をお祈りいたします。

ただ、忘れないでいただきたいのは、現在の日本の格差社会の中で、一生海外旅行に行けない人や、行くことができなくなった年金生活者も大勢いるということです。

私は日本のカトリックの聖職者や神学生、修道会の内部を多少知る者として言いたいのですが、確かに日本のカトリック内部の聖職者、修道者の生活感覚、金銭感覚は庶民の現実からは離れていると思います。

制度に保護されて、基本的に富裕な信徒たちに周りを囲まれて安住していると、現実的な金銭感覚や生活感覚がわからなくなってくるのかもしれません。

また、制度的にしっかりと確立されている世界各地のカトリック教会と交流していると、日本の未成熟で小さなカトリック教会も安定していると錯覚してしまうのかもしれません。

ぜひ、日本の社会、日本のカトリック教会の現実に合った生活感覚、金銭感覚を身に着けてほしいと思います。

Re:カナダ紀行1

投稿者 フランシスコ 投稿日時: 2014年05月13日 19時17分

ひとこと付け加えますが、日本のカトリック教会の聖職者、修道者の皆さんにお願いしたいことなのですが、海外旅行や聖地巡礼に行くお金があるなら、自分の置かれた教区で、宣教用のチラシを刷って、街頭で配ってほしい、ということです。

新しい福音宣教は、日本の聖職者、修道者たちがそのような謙遜な宣教奉仕の姿勢を取り戻さない限り、始まらないでしょう。体制と制度に安住してしまい、錯覚している現状では、福音は十全に伝わらず、教勢は衰退していくだけです。

まさか、自分たちがやらないことを、忙しい信徒にやれとはおっしゃらないでください。
宣教の基本姿勢を取り戻すことが肝心だと思います。

Re:カナダ紀行1

投稿者 koriyama 投稿日時: 2014年05月13日 20時05分
フランシスコさん
お気持ちはわかりました。おっしゃる通りです。ありがとうございます。
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